子育て情報『妊婦検診で「尿糖」が陽性と言われたら!?判定後に気をつけたいこと』

妊婦検診で「尿糖」が陽性と言われたら!?判定後に気をつけたいこと

 

尿糖+(陽性)の判定 その後、どうしたらいい?

妊婦健診の際に尿糖+(陽性)の判定が出たら、その日の診察で担当医や助産師へ心配なことや不安なことを相談しましょう。糖分の多い飲食物の影響やストレスによって一時的に尿糖が現れることはあります。 尿検査の結果は、担当医や助産師が確認しますが、妊娠経過や他の検査結果と照らし合わせて一時的なものと判断できる場合は、その日は「次回の健診まで様子を見ましょう」と特に注意を促さないこともあります。

婦健診のときに尿糖+(陽性)が出ると「妊娠糖尿病?」と不安になり、インターネット上などの誤った情報を鵜呑みにして自己判断で糖質制限を試みる妊婦さんもいますが、自己判断かつ自己流で糖質制限をするのは止めましょう。 まずは、普段の食生活を振り返り、糖分の多い菓子類や清涼飲料水をとる機会が多ければ控えたほうが良いですが、思い当たることがなければ担当医や助産師へ相談しましょう。

妊娠中の母親の栄養状態は、赤ちゃんの栄養状態に影響します。医学的な治療として糖質制限する場合を除いて、妊婦さんは糖質を制限する必要はありません。また、妊娠中に特定の栄養素を抜くことで妊婦さんの期待どおりに血糖値をコントロールできるという研究報告はありません。


まとめ

妊娠中に尿糖の有無を判定することは、妊婦さんの腎機能の低下や妊娠糖尿病(GDM)の早期発見と妊娠経過を把握するのに役立ちます。妊婦健診で尿糖+(陽性)と判定が1度くらい出ても妊娠娠糖尿病というわけではありません。

<参考>

・産婦人科診療ガイドライン産科編2017

・日本産婦人科学会

・日本糖尿病・妊娠学会

・日本糖尿病学会 日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言2013

・厚生労働省 妊娠中と産後の食事について

監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生
日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。

著者:助産師 古谷真紀
一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー

大学病院勤務を経て、2015年より現職。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.