日本小児科学会が公表! 休園、休校で親も子もイライラしたときはコレ!
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府は全国の小中学校と高校、特別支援学校に令和2年3月2日から春休み期間の臨時休校を要請しました。そして、新年度に入ってからは、休校解除、時差登校、休校継続と各自治体の対応はざまざまです。お子さんの休校措置に加え、政府からのテレワークの要請などで、これまでの生活が大きく変わったというご家庭もあるかと思います。そんな状況のなか、親子共々イライラが積もっているという家庭に向けて、日本小児科学会は、4月6日、日本子ども虐待防止学会、日本子ども虐待医学会とともに、「お⼦様と暮らしている皆様へ」と題して、子どものいる家庭向けの役立つメッセージを公開しました。
⼼の中の感情温度計をイメージする
心の中の感情温度計というのは、自分の苛立ちを0:安定、1:少し苛立ち、2:中等度苛立ち、3:著明な苛立ち、4:切れる間近、5:切れるの5段階で表したものです。自分の苛立ちをこの感情温度計でイメージして自覚することがポイントです。
このメッセージでは、5:切れる→誰かを頼りましょう、4:切れる間近→危険ではないことを確認して部屋を出るなど試みましょう、3:著明な苛立ち→子どもと距離をとりましょう、2:中等度苛立ち→リラクセーションを使いましょう、1:少し苛立ち→自覚しましょう、0:安定としています。
具体的なリラクセーションの方法例は、①深呼吸:できるだけ大きく吸って、20 秒以上かけてゆっくりと吐く。
②力を抜く:肩を挙げて力を入れ、その後だらんと力を抜く③互いに手をもみ合ったり、背中をさすりあう、とのことです。また、夫婦で家にいる場合、苛⽴ちの度合いを感情温度計で測り合ってみることをすすめています。
子どもに対して
新型コロナウイルスの影響でストレスフルな生活を余儀なくされているのは子どもも同じ。ですが、うまくそのストレスに対処できず、困った行動に出てしまうこともあるかもしれません。このメッセージでは、⼦どもの不安・ストレスを理解するように努⼒してみること、⼦どもが話しやすい雰囲気や時間を作ることなどのアドバイスをしています。
加えて、「がんばっているみんなへ ⼤切たいせつなおねがい 」と題した子ども向けのメッセージも同時に公開しており、新型コロナウイルスのことや生活上のストレスのこと、虐待、差別などについて、子どもでもわかりやすい言葉で書かれています。