クサッ!もしかして臭ってる?生理の臭いの原因と対策を医師に聞いてみた
生理中どうしても気になる独特の臭い。自分だけではなく家族や周りの人にも臭っているんじゃないか?とヒヤヒヤしますよね。これから夏が来ると、さらに臭いが気になります。そこで、生理の臭いの原因と、臭いを軽減するための対策について専門家の先生に聞いてみました。意外なところにも臭いの原因があった!?
答えてくれたのは……
三鷹レディースクリニック院長天神尚子(てんじんひさこ)先生
日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、1995年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。
2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。
生理中の独特な臭いの原因は?
「生理の経血そのものに菌はいないのですが、外に排出されてナプキンについたりすると、細菌がその中で繁殖していきます。よく“生理の臭い”と言われているのは、その細菌に汗腺や皮脂腺から出る分泌物が混ざったものなんです。
生臭いような、独特な臭いはそこから来ているんですね」
生理の臭いを消すために生活上気をつけることは?
「やっぱりナプキンは頻繁に替えるべきですね。長時間替えなかったりすると、蒸れて細菌が繁殖して、臭いがしてきます。あらかじめ通気性の良い素材や消臭効果があるものを選ぶようにすると対策になると思いますよ。
ストレスも臭いに関係しているそうなので、疲労やストレスを溜め込むのも良くありません。あとは、とにかく外陰部を清潔に保つこと。汗をかくと臭いが発生しやすくなるので、お風呂に入って汗や皮脂を洗い流しましょう。
ちなみに、下着が汚れるのが嫌でおりものシートをする人がいますが、あまり汚れていないからと1日中替えなかったりすると、生理の時と同じく臭ったり、腟炎の原因になることがあるので注意しましょう」
生理が臭いやすくなる食べ物って?
「ニンニクやニラ、香草など、もともと香りが強いものは皮脂や汗の臭いの原因になるので、生理の時期はやめておきましょう。あと、タンパク質をたくさん摂り過ぎると、体内でインドール・スカトールを生成して体臭の原因になります。
脂肪分を摂り過ぎると出る脂肪酸も、臭いを強くするそうです」