【アフターピルこれだけは!】買う&服用前に知っておくこと【医師監修】
クリニックによっては、そのようなリスクのある方には処方自体をお断りしているところもあるようです。
あとは、アフターピルを服用したことがあるか、あればいつ服用したかを聞いています。理由は、アフターピルは最低でも2日ほど間隔を空けないと服用できないからです。
アフターピルを服用してはいけない人はいる?
私のクリニックの場合ですが、厳密に言えば、服用を禁止している人はいません。リスクをきちんと理解したうえで処方&服用するかを決めるのは患者さんなので、医師として処方したくない場合であっても患者さんの意思に従っています。
ただ、場合によっては命の危険もあるので、前述した通りクリニックによっては処方自体をお断りしているところもあります。例えば、低用量ピルによって血栓症になりやすい人、心臓病や膠原病などでホルモン剤やステロイド剤、免疫抑制剤、さらに血液をサラサラにする薬を服用している人は、アフターピルによって一時的にでも血流が悪くなる危険性があり、命の危険に脅かされることにもなりかねません。
アフターピルを買えない人はいる?
処方には医師の診察と、カルテの作成が必要なので、男性だけが来院されても処方することはできません。私のクリニックでは電話でのアフターピルの問い合わせは男性が多く、その場合、来院は女性のパートナーと2人でいらっしゃることが多いです。
クリニックによっては男性の来院をお断りしているところもあるので、パートナーと2人で来院したい方は事前にクリニックに確認してみてください。
また、初潮が来ていない人や、すでに閉経している人は妊娠することはないため、処方の必要がないと判断します。
アフターピルを処方してもらうときに医師に聞かれる内容をまとめました。慌てたりパニックになったりせず、落ち着いて医師に説明しましょう。
また、持病や常用薬によっては、十分に注意して服用するべき薬です。患者さんの意思決定にもよりますが、医師としては服用をすすめたくないケースもあります。
監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生
東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。