「少しでも反応が遅れていたら娘は…」妻が守っていれなければ死んでいた…驚愕の事実を知り涙を流して
妻が離婚を決意し実家へ戻ってしまった。夫はこれまで妻子にしてきた言動を後悔し、関係修復を図るため、育休を取ると決意。しかし、義実家へ向かう途中、妻子の住む場所で大地震が発生してしまい、必要な物を買い込んで家族の待つ避難所に到着した。
「俺が『明日また話がしたい』ってお願いしたのに、仕事に行って、地震の時も近くにいてあげられなくて……約束破ってごめん」
娘にお茶を飲ませているときに大きく揺れ、食器棚の一部が娘に向かって飛んできたという。
娘を守ることに必死で、その危険な状況をどう回避したのか覚えてないと言う妻。「怖かった……」と、膝を抱えて座り込んでしまった。
自分が約束を破ってしまったばっかりに、妻子に怖い思いをさせてしまったと知った夫は……?
「少しでも反応が遅れていたら」妻から恐怖の体験を聞いて
「ふとした時に考えちゃうの。もし、あのとき少しでも反応が遅れてたらって……」
「ありがとう! 結を守ってくれて……近くにいてあげられなくてごめん!」
座り込み、「怖かった……」と言う妻をギュッと抱きしめ、夫はポロポロと涙を流した。地震が来たとき、もしすぐそばに妻がいてくれなかったら、今ごろ娘は……。そう考えるだけで、胸が苦しくなる。
とにかく無事で、本当によかった……! 娘を守ってくれた妻には感謝しかない。ただギュッと、強く抱きしめることしかできなかった。
著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
自閉症娘の成長と共に開き始めた父子の距離。悩む母が涙で本音をぶつけた日