<小学生トラブル>友だちに足をかけ、ニヤッとほくそ笑む。エスカレートする嫌がらせ…。原因は!?
誰とでも気さくに話せるソウと、友だちの輪になかなか馴染めないレクト。2人は、ソウがレクトに声をかけたことをきっかけに、放課後の公園で遊ぶように。元々は違うクラスでしたが、3年生の新学期から同じクラスになります。ソウにとってレクトは友だちの1人にすぎませんが、レクトにとってソウは唯一の友だち。2人の関係には温度差があり、学校であまり交流のがないことに、レクトは不満をもっていました。
ある日、レクトに「放課後、公園で遊ぼう」と誘われたソウですが、習い事を始めるため、レクトの誘いを断りました。レクトには「せめて放課後の公園だけでもソウと遊びたい」という切なる思いがありましたが、ソウは知るよしもありません。
それからしばらく経つと、ソウのくつ箱に紙クズを入れられる、嫌がらせが始まります。
ソウは、犯人の見当がついているものの、誰にも言わずに我慢していました。すると、嫌がらせは次第にエスカレートしていき……。
先生に呼ばれ席を立つと、突然足をかけられ…
「ノートを返すから、順番に取りに来て」
先生のかけ声とともに、次々に生徒が名前を呼ばれ、ソウの番に。席を立ち、歩き出すと誰かに足をかけられるソウ。
「ちょっ……! あぶなっ」
ソウはよろめき、床に手をつきます。
「思い切り転ぶところだった……」
なんとか怪我することなく済んだソウですが、顔を上げると……。
ニヤッとほくそ笑むレクトが、ソウを見つめています。
「なんでレクトはオレに嫌がらせをしてくるんだ!?」
ソウはくつ箱に紙クズを入れてくる犯人が、レクトだと気付いていました。そして、今回は足をかけて転ばせようとしてきたのです。
ソウのくつ箱に紙クズを入れる嫌がらせの後、転ばせようとしてきたレクト。
レクトはソウのことが好きすぎるあまり、“放課後の公園でもソウと遊べない”という事実を受け入れられなかったのかもしれません。