赤井さんは夫と娘の3人家族。民間学童保育に通う娘が小学3年生のときのお話です。ある日、学童から帰宅した娘が、泣きだし、大切なメモ帳がぐちゃぐちゃになってしまったと言いました。後日、同じ学童のホウサクくんとナエコちゃんきょうだいの仕業だと判明します。このトラブルをきっかけに、娘は学童を辞めてしまいます。赤井さんの事務所勤務も始まり、あっという間に娘の夏休みに。ついに学童へ通う前日となり、久しぶりの登園に娘は興奮し夜も眠れないと言い事件のことは気にしていない様子なのでした。 翌日、学童に到着すると、玄関にはトラブルの犯人であるホウサクくんが待ち構えていました。そして、娘の姿を見た途端「辞めたくせになんでくるんだ!」「早く家に帰れよバカヤロー!」と暴言を吐きます。 しかし、娘は怯むことなく冷静に対処し、久しぶりに会う米田先生と挨拶交わすのでした。 その一方、学童に通わせることが少し心配だった赤井さんは、米田先生が新設した「塾」に娘を通わせ、問題児たちとの接触を少なくし安心して学童に通えるように対策をしていたのでした。 事件に対する娘の気持ちとは 学童へお迎えに行くと米田先生が対応し、挨拶を交わすと今朝のホウサクくんに暴言を吐かれた話に。米田先生は娘を気遣い、明日も来られるかと尋ねます。すると娘は大丈夫と答えます。続けて、「あのときは、学童に関係ないメモを持ち込んだ私が悪い」とメモ帳事件を振り返り言うのです。 その言葉を聞いた米田先生は「その考え方は危険だ」と娘に忠告します。 米田先生は、確かに不要なものを持ち込んだことは良くない。しかし、他人の持ち物を平気でキズつけることがそもそも間違っている。だから「持ってきたから悪い」と自分を責めてはいけないと娘を諭します。 米田先生の話を理解した娘は、納得したうえで「もう学童に関係のないものを持ち込まない」とポツリ。米田先生は、自分を守る方法のひとつとしていいね! と娘の考えを肯定するのでした。 いつまでも娘を気にかけ、ケアしてくれる米田先生の姿勢に感謝する赤井さん。米田先生との会話を終え、娘と一緒に帰宅するのでした。 ◇◇◇ 娘さんを思い厳しいことでも実直に向き合う米田先生。メモ帳トラブルは本当に辛い出来事でしたが、こうして信頼できる先生と巡り会えて良かったですね。これからも、周りと協力し合いながら娘さんの成長を見届けて欲しいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター 赤井ふみ
2024年04月17日赤井さんは夫と娘の3人家族。民間学童保育に通う娘が小学3年生のときのお話です。ある日、学童から帰宅した娘が、泣きだし、大切なメモ帳がぐちゃぐちゃになってしまったと言いました。後日、同じ学童のホウサクくんとナエコちゃんきょうだいの仕業だと判明します。このトラブルをきっかけに、娘は学童を辞めてしまいます。赤井さんの勤務形態が在宅勤務から事務所勤務へと変わることに。夏休みなどの長期休みの間、娘に1人で留守番をさせるわけにいかないと悩む赤井さん。 そこで、赤井さんは学童の実田先生に連絡し、長期休みのみ利用はできないかと尋ねます。実田先生は利用できるが、事件の犯人である2人が現在も在籍中であることを気まづそうに伝えます。 状況を聞いた赤井さんは、実田先生にある相談を持ちかけます。その内容は、自由に使える部屋を増やし、どの部屋を使うか子どもたちの選択肢を増やして欲しいと言うことでした。実田先生も納得し前向きに検討すると言い電話を切ります。赤井さんは娘の長期休みの不安が解消されホッと胸を撫で下ろすのでした。 学童の前で待ち構えていた人物とは!? 赤井さんの事務所勤務も始まり、慌ただしい日々を過ごしあっという間に娘の夏休みに。夏休み中は学童へ通うことを伝えると嫌がるどころか喜ぶ娘。そして学童へ通う前日、娘は久しぶりの登園にとても嬉しくて夜も眠れないと言い、事件のことは気にしていない様子でした。 翌日、学童へ到着すると、玄関にはトラブルの犯人であるホウサクくんが待ち構えていました。そして、娘の姿を見た途端「辞めたくせになんでくるんだ!」「早く家に帰れよバカヤロー!」と暴言を投げつけてきたのです。 しかし、娘は「学童は誰が使ってもいい。私が使って何が悪いん?」と言い返し、冷静に対処するのでした。反論されるだなんて思ってもいなかったホウサクくんは驚き、何も言えないまま立ち尽くします。 呆然とするホウサクくんを残し、娘は久しぶりに会う米田先生と挨拶交わすのでした。 メモ帳事件が忘れられず、学童に通わせることが少し心配だった赤井さん。娘を学童内にある米田先生が新設した「塾」に通わせ、問題児たちとの接触を少なくし安心して過ごせるように対策とっていました。これで、学童に居る時間を快適に過ごせるのでは?と考えるのでした。 ◇◇◇ 犯人の暴言に怯むことなく、自分の意見を伝える娘さんの心の強さ、勇気に拍手を送りたいですよね。学童を辞めてから少しの期間なのに、娘さんの成長が感じられ驚きます。間違ったことを誰が相手でもしっかりと指摘する娘さん。その純粋な気持ちと正義感を忘れずに、強い大人になって欲しいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター 赤井ふみ
2024年04月16日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりなどがあったものの、発達検査を受けても特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診しましたが、解決策は見つけられません。さらに小学校のスクールカウンセリングを受け、カウンセラーの先生が一生懸命いろいろ考えてくれたものの、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできず、教育センターの不登校専門窓口を紹介されます。不安を抱えながら窓口を訪れたねこじまさんは、相談員さんが親身になって話を聞いてくれたことで、心が少し軽くなりました。そして、今後もし長期的に学校に行けないことがあっても、受け入れ可能な市の施設があることを教えてもらったのです。後日、スクールカウンセラーの先生に、「今後、学校以外の場所を視野に入れていくのもアリなのかも」と話したねこじまさん。しかし、カウンセラーの先生は「いいえ! 学校でのルールを自分の中で納得させて、理解していくことが大切」だと言い切りました。 ねこじまさんは、今後についていったん考えを整理することを伝えましたが、その後、次のカウンセリングの予約を取ることはありませんでした。 そしてある日の夜、まっちくんが「怒ったり泣いたり、休んだりするかもしれないけど、学校で頑張るよ」と自分の気持ちを打ち明けてくれたのです。こうして、ねこじまさんは自分たちのスタイルでやってみようと決意を新たにしたのでした。 涙が止まらない…!! まっちくんが持ってきた宿題は、歌を練習している動画を撮影して送るというもの。まっちくんの歌声を聞いたねこじまさんは、まっちくんの気持ちと歌詞を重ね合わせ、感動して涙が止まらなくなりました。 ねこじまさんは、「どこへ進めばいいのかわからないとき、どうすればいいのかわからないとき、そんなときが本当にたくさんあります。しかし、立ち止まる時間もきっと無駄ではなく、深呼吸しながら日々を過ごしていこうと思いました」と振り返ります。 この1年間で、まっちくんは本当に成長しました。担任の先生に「文章を書く力がある」と褒めてもらったことは、きっとこれからも、ねこじまさんとまっちくんにとって自信となるでしょう。これからも困難なことがあっても、周囲に流されることなく自分のペースで歩んでいけるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年04月14日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりなどがあったものの、発達検査を受けても特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診しましたが、解決策は見つけられません。さらに小学校のスクールカウンセリングを受け、カウンセラーの先生が一生懸命いろいろ考えてくれたものの、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできず、教育センターの不登校専門窓口を紹介されます。不安を抱えながら窓口を訪れたねこじまさんは、相談員さんが親身になって話を聞いてくれたことで、心が少し軽くなりました。そして、今後もし長期的に学校に行けないことがあっても、受け入れ可能な市の施設があることを教えてもらったのです。後日、スクールカウンセラーの先生に、「今後、学校以外の場所を視野に入れていくのもアリなのかも」と話したねこじまさん。しかし、カウンセラーの先生は「いいえ! 学校でのルールを自分の中で納得させて、理解していくことが大切」だと言い切りました。 ねこじまさんは、今後についていったん考えを整理することを伝えましたが、その後、次のカウンセリングの予約を取ることはありませんでした。 数日後……。 長男が自分の気持ちを話してくれた 普段自分からはあまり話さないまっちくんが、ねこじまさんに行きしぶりについて自分の気持ちを話してくれたのです。行かなきゃいけないけれど、うまくできないという葛藤があったのでしょう。 まっちくんの気持ちを聞いたねこじまさんは、次のように振り返ります。「長男が望んでいたことは、別に困っていることを解決してほしいわけではなく、『ただ休みたい』『休めたらまた頑張れる』ということでした」 「今思えば、感覚が敏感で、人付き合いの中で自分をうまくだせなくて疲れてしまう彼にとって、『学校を休む』『ひとりの時間を過ごす』というのは、心と脳を休められることだったのかもしれません」そして、まっちくん自身が頑張ろうとしていると感じたねこじまさんは、時間がかかっても、自分たちのスタイルでやってみようと誓ったのでした。 親としては、「子どものために何かをしてあげたい」と思い、つい先回りして行動しがちになってしまいます。しかし、ねこじまさんのように子どもの声に耳を傾け、子ども自身の意思を確認することが、根本的かつ大切なことなのかもしれませんね。ねこじまさんに見守られ、まっちくんのペースで少しずつ動き出せるといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年04月13日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりなどがあったものの、発達検査を受けても特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診したものの、解決策は見つけられません。そんな中、小学校の先生からスクールカウンセラーに相談することをすすめられ、まっちくんと一緒にカウンセリングを受けることに。しかし、カウンセラーの先生が一生懸命いろいろ考えてくれたものの、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできませんでした。その後もカウンセラーの先生がまっちくんと仲良くなるために試行錯誤したものの、心を開く様子はなかったようで、教育センターの不登校専門窓口を紹介されます。 息子のために何とかしたいと思うねこじまさん。「窓口に相談に行っても何か変わるかな……」と不安を抱えながら行ってみたものの、相談員さんが親身になって話を聞いてくれたことで、心が少し軽くなりました。そして、今後もし長期的に学校に行けないことがあっても、受け入れ可能な市の施設があることを教えてもらったのです。 後日、学校のスクールカウンセラーの先生に、不登校専門窓口に行ったことを伝えると……。 カウンセラーの先生の考えは… 「学校以外の場所を視野に入れていくのもアリなのでは」と考えているねこじまさんに対し、カウンセラーの先生は「学校でのルールを自分の中で納得させて、理解していくことが大切」だと言い切りました。 ねこじまさんはこのときのことを、「当時1歳だった末っ子を連れて何度も長い相談に行くのも大変な上に、スッキリしない時間が続くのがしんどくなってしまい……。カウンセラーの先生に信頼の気持ちを持てなかったこともあり、自己嫌悪になりながらもこの後は行かなくなってしまいました。いろいろ考えて行動や助言をくださったことは感謝しています」と振り返ります。 現在では、「ちょっと違うなと感じたら、他の場所へ早めに切り替えるというのが良いのかもしれない」と思っているそうです。 人にはどうしても相性というものがあります。悩みが生じたとき、ひとりで抱え込まずに誰かに相談することはとても大切ですが、その相談相手が合わない場合には、思い切って他の人や、別の専門機関に相談するということも念頭に置いておくといいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年04月12日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりなどがあったものの、発達検査を受けても特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診したものの、解決策は見つけられません。そんな中、小学校の先生からスクールカウンセラーに相談することをすすめられ、まっちくんと一緒にカウンセリングを受けることに。しかし、カウンセラーの先生が一生懸命いろいろ考えてくれたものの、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできませんでした。その後もカウンセラーの先生がまっちくんと仲良くなるために試行錯誤したものの、心を開く様子はなかったようで、教育センターの不登校専門窓口を紹介されます。 息子のために何とかしたいと思うねこじまさん。「窓口に相談に行っても何か変わるかな……」と不安を抱えながら行ってみたものの、相談員さんが親身になって話を聞いてくれたことで、心が少し軽くなりました。 そして、相談員さんが提案してくれたことは……。 受け入れてくれる場所がある 今後、もし学校が無理だと感じることがあったとしても、受け入れてくれる場所があるということを教えてもらったねこじまさん。「この相談で、視野はすごく広がりましたし、それだけでも気持ちはラクになりました」と振り返ります。 そして後日、学校のスクールカウンセラーの先生に、不登校専門窓口に行ったことを伝えました。すると先生は、まっちくんとの関係性を築く前に外部の窓口を紹介したことを気にしていたことが判明。 不登校専門窓口を紹介されたことをネガティブに捉えてしまっていたねこじまさんは、スクールカウンセラーの先生の真意を知って、改めて感謝の気持ちを伝えました。 スクールカウンセラーの先生との関係が深まってよかったですね。お互いを理解する上で非常に重要なのは、コミュニケーション。モヤモヤした気持ちを抱え込むよりも、積極的に自分の考えを共有することで、互いに理解し合えることもあるのかもしれません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年04月11日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりなどがあったものの、発達検査を受けても特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診したものの、解決策は見つけられません。そんな中、小学校の先生からスクールカウンセラーに相談することをすすめられ、まっちくんと一緒にカウンセリングを受けることに。しかし、カウンセラーの先生が一生懸命いろいろ考えてくれたものの、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできませんでした。その後もカウンセラーの先生がまっちくんと仲良くなるために試行錯誤したものの、心を開く様子はなかったようで、教育センターの不登校専門窓口を紹介されました。 息子のために何とかしたいと思うねこじまさん。「窓口に相談に行っても何か変わるかな……」と不安を抱えながら、教育センターの不登校専門窓口に行ってみると……。 相談員から予想外の言葉が… 2時間ほどの相談時間があっという間に感じられるほど、たくさん話を聞いてもらえたそうです。まっちくんの特性を理解してくれた相談員さんは、心の底からまっちくんの頑張りを認めてくれました。 当時、できないことばかりに目が向いてしまい、不安な気持ちになることが多かったねこじまさんは、「長男がめちゃくちゃ頑張っていることを、ちゃんと認めてあげていただろうかとハッとしました」と振り返ります。 自分の悩みと不安に共感してもらえたことで、ねこじまさんの心は少し軽くなったようですね。まっちくんの一番の理解者であるねこじまさんの不安が軽減されたことで、まっちくん自身もより前向きに動き出せるかもしれません。どんなに困難な状況でも、理解してくれる人がいることは、心の支えになりますね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年04月10日赤井さんは夫と娘の3人家族。民間学童保育に通う娘が小学3年生のときのお話です。ある日、学童から帰宅した娘が、泣きだし、大切なメモ帳がぐちゃぐちゃになってしまったと言いました。後日、同じ学童のホウサクくんとナエコちゃんきょうだいの仕業だと判明します。このトラブルをきっかけに、娘は学童を辞めてしまいます。米田先生に娘の無邪気な笑顔を大切にしてあげて欲しいとお願いされた赤井さん。今の世の中は子どもにも「賢い」を求めるが、それは大人の基準であること。しかし、子ども時代は人生の基礎となる大事なときで、小学生らしくあって欲しいと言う米田先生の思いを胸に留めるのでした。 その後、娘は学年が上がり小学4年生に。ストレスから脱毛症となってしまった娘でしたが、すっかり髪の毛も元に戻っていました。そして、どんどん頼もしくなり、1人で留守番もできるようになり学童の必要性を感じなくなくなっていました。このころ、赤井さんの会社の経営方針が変わり在宅勤務から事務所勤務になることに。夏休みなどの長期休み中、娘を1人にはできないと心配になるも、学校の学童は定員オーバーのため入ることは難しい…。赤井さんは改めて、こういうときのための民間学童なのでは!?と思うのでした。 そして赤井さんはある人物に電話をかけ……。電話をかけたある人物とは!? 赤井さんが連絡をしたのは学童の実田先生でした。長期休みのみ利用できないかと尋ねる赤井さん。実田先生は利用できると答えます。しかし、ホウサクくんとナエコちゃんが在籍中であることを気にしているようでした。そこで赤井さんは実田先生にある相談を持ちかけたのです。 赤井さんは、自由に使える部屋を増やし、どの部屋を使うか子どもたちの選択肢を増やして欲しいと伝えます。実田先生も納得し前向きに検討すると言い電話を切ります。これで長期休みについての懸念は和らいだと赤井さんはホッと胸を撫で下ろすのでした。 ◇ ◇ ◇ どんどん成長し頼もしくなった娘さん。少しの時間であればお留守番もできるかもしれませんが、1日中となると難しいですよね。学童へのアプローチが通り、赤井さんが安心して娘さんを預けられるように心から願います。著者:マンガ家・イラストレーター 赤井ふみ
2024年04月09日赤井さんは夫と娘の3人家族。民間学童保育に通う娘が小学3年生のときのお話です。ある日、学童から帰宅した娘が、泣きだし、大切なメモ帳がぐちゃぐちゃになってしまったと言いました。後日、同じ学童のホウサクくんとナエコちゃんきょうだいの仕業だと判明します。このトラブルをきっかけに、娘は学童を辞めてしまいます。事件の犯人であるホウサクくんとナエコちゃんは、親の言動を見ているから攻撃的で身を守るために必死になる必要があるのではと話す米田先生の言葉に納得する赤井さん。 ホウサクくんとナエコちゃんは、常に大人を信じていないように見えると言う米田先生。本当は自分たちが起こした事件を認め反省して欲しかったと呟きます。しかし、その思いは伝わらず、自分の保身に走る2人は親だけでなく学童の大人のことも信頼しようとしなかったと悲しそうに話すのでした。 事件について話し終えた米田先生は、「心からのお願いなんです」と改めて赤井さんへ話しかけ……。先生の願いとは… 米田先生のお願いとは、娘の無邪気な笑顔を大切にしてあげて欲しいというものでした。今の世の中は子どもにも「賢い」を求めるが、それは大人の基準であること。しかし、子ども時代は人生の基礎となる大事なときで小学生らしくあって欲しいと言います。米田先生の思いを胸に、赤井さんはその場を後にするのでした。 その後、娘は学年が上がり小学4年生に。ストレスから脱毛症となってしまった娘でしたが、すっかり髪の毛も元に戻っていました。そして、どんどん頼もしくなり、1人で留守番もできるようになり学童の必要性を感じなくなくなっていました。そのころ、赤井さんの会社の経営方針が変わり在宅勤務から事務所勤務になることになったのです。赤井さんが事務所勤務へと変わることで夏休みなどの長期休み中、娘を1人にはできないと心配になります。学校の学童は定員オーバーのため入ることは難しい…。赤井さんは改めて、こういうときのための民間学童なのでは!?と思うのでした。 ◇◇◇ 米田先生の言う「賢さを求めるより、小学生らしく無邪気な笑顔を大切にして欲しい」と言う言葉に胸が締め付けられます。たくさんの子どもを見てきた米田先生だからこそ、今を大切にして欲しいと強く思うのかもしれませんね。誰だって、自分の子どもに賢さを求めるときはあると思います。賢さを求めすぎて子どもらしさを忘れていないか気に留めながら、子どもの成長を見守りたいですね。著者:マンガ家・イラストレーター 赤井ふみ
2024年04月08日時の流れとともに、私たちの生きる社会は目まぐるしく変化を遂げています。例えば、ひと回り歳の離れた人と接するだけで、価値観や育ってきた環境の違いに驚かされ、時代の変化を実感しますよね。しかし、どの時代も変わらないものも、中には存在しているようです…!小学生息子の『コレクション』に絶賛と共感の声X(Twitter)に1枚の写真を投稿したのは、小学生の息子さんを育てる父親の、じぃーま(@somebow_ippan)さん。旅行でさまざまな地を訪れるたび、息子さんはお土産を購入し、あるものをコレクションしているといいます。我が子ながら、じぃーまさんが「完璧すぎる」と評した、息子さんのコレクション。その内容に、ネットでも多くの人が絶賛する声を上げました!きっと男性を中心とした多くの人が、この写真を見た瞬間に、子供の頃の記憶を思い出したことでしょう。あなたも一度は手に取ったことがあるはずです。お土産売場にあった、ドラゴンと剣のキーホルダーを…!なぜ、観光地とはまったく関係のないドラゴンをあしらっているのかは、誰にも分かりません。ただ1つ分かるのは、それが子供心をくすぐるデザインということだけです。ドラゴンと剣のキーホルダーを、全国各地から集めた、息子さん渾身のコレクション。小学生男児としてパーフェクトといえる行動に、ネットからはかつて子供だった人たちから、続々と反響が上がっています!・懐かしすぎて泣けてきた…。俺も、こういうのを持っていたなあ。・小学生の頃の俺かな?実家に行けば、当時買ったこういうキーホルダーがあるはず!・こういうのって、令和の現代でも売ってるんだ!小学生男児として100点。どれだけ時代が移り変わっても、ドラゴンと剣のキーホルダーにときめく子供のハートは受け継がれている模様。きっと、その造形にふさわしい、言葉では表せない謎の『魔力』が秘められているのでしょう![文・構成/grape編集部]
2024年04月05日赤井さんは夫と娘の3人家族。民間学童保育に通う娘が小学3年生のときのお話です。ある日、学童から帰宅した娘が、泣きだし、大切なメモ帳がぐちゃぐちゃになってしまったと言いました。後日、同じ学童のホウサクくんとナエコちゃんきょうだいの仕業だと判明します。このトラブルをきっかけに、娘は学童を辞めてしまいます。赤井さんだけにこの事件を負担させるのではなく、ホウサクくんの親にも話そうと提案する米田先生。しかし、学童の実田先生はホウサクくんとナエコちゃんの家庭を挟まない方が良いと言うのです。 実は、ホウサクくんのお父さんからメモ帳事件のことに対し学童に電話がありあったと言います。そして、「赤井さんの自宅住所を教えて欲しい」と、脅しのような内容だったのです。この電話をきっかけに、赤井さん家族に何かあってはいけないと、畑山さんはあえてホウサクくんの親に話す時間を設けなかったといいます。 米田先生は、ホウサクくんとナエコちゃんは親の言動を見ているから、攻撃的で身を守るために必死になる必要があるのではと話し……。偵察!? 犯人の心配ごととは…… 米田先生の言葉に納得する赤井さん。そして、全ての話を聞いた赤井さんは、1つ疑問に思うことが。 それは、まだ事実確認をしている最中だったはずなのに、ホウサクくんの親が保護者を巻き込んだ騒ぎになっていることを知っていたのかと言うこと。 このことに対し、赤井さんが学童を訪れたときに、忘れ物をしたふりをしてわざと部屋へ入り偵察をしていたと米田先生は言います。その理由として、思っている以上に騒ぎが大きくなり不安になったホウサクくんが、赤井さんの様子を伺い親に自分は関係ないと先手を打つための行動だったのではと米田先生の考えを話すのでした。 難しい環境で育ったホウサクくんとナエコちゃんは、常に大人を信じていないように見えると言う米田先生。続けて、本当は自分たちが起こした事件を認め反省して欲しかったと呟きます。しかし、その思いは伝わらず、自分の保身に走る2人は親だけでなく学童の大人のことも信頼しようとしなかったと悲しそうに話すのでした。 ◇◇◇ 複雑な環境で育ったホウサクくんとナエコちゃんを気にかける米田先生。こんなにも小さな子どものうちから誰かを信用する気持ちがないと、今後苦しい思いをするのではと心配になりますよね。大人に頼ってもいいんだよと、2人に伝わる日が来ることを願います。著者:マンガ家・イラストレーター 赤井ふみ
2024年04月04日赤井さんは夫と娘の3人家族。民間学童保育に通う娘が小学3年生のときのお話です。ある日、学童から帰宅した娘が、泣きだし、大切なメモ帳がぐちゃぐちゃになってしまったと言いました。後日、同じ学童のホウサクくんとナエコちゃんきょうだいの仕業だと判明します。このトラブルをきっかけに、娘は学童を辞めてしまいます。その後、娘も元気を取り戻し平穏な日々を過ごしていました。ある日、偶然学童の米田先生と会い話をすることに。 米田先生はホウサクくんに恐怖を感じると話始めます。きっかけはメモ帳トラブルのことでホウサクくんと話し合おうとしたときのこと。声をかけるも、いつまでも引っ張っるな!しつこい!と言い、話し合いができない状況へと持ち込まれた言います。 続けて、米田先生はメモ帳トラブルのことをホウサクくんの親にも話そうと学童経営者である畑山さんに持ちかけると、あちらの家庭に立ち入るな!という口調で拒否されたと言います。 しかし、納得できず学童の実田先生へ相談するも俯き良い回答が得られなかったと赤裸々に語るのでした。そして、ホウサクくんの親に話そうと提案する米田先生に対し、実田先生は家庭を挟まない方が良いと言い……。ホウサクくんの親の衝撃発言に呆然 実田先生が首を横に振る理由には訳があり、学童経営者である畑山さんなりに赤井さんを守るための手段だったと話し始めます。 実は、ホウサクくんのお父さんからメモ帳事件のことに対し学童に電話がありあったと言います。そして、「赤井さんの自宅住所を教えて欲しい」「ムダに騒ぐからうちの子が次は自分が盗られるかもと怖がっている」「こっちに迷惑かけるな!」と、脅しのような言葉で赤井さんを攻め立てる内容だったのです。この電話をきっかけに、赤井さんと接触してしまうと赤井さん家族の身に危険が及ぼすかもしれないと考えた畑山さんは、あえてホウサクくんの親に話す時間を設けなかったといいます。 この話を聞いた赤井さんは、問題を揉み消そうと雑に扱われたのは誤解で、むしろ守ってくれようとしていたのだと理解します。そして、改めてホウサクくんの家庭に恐怖心を抱くのでした。 ◇◇◇ ホウサクくんの親の態度に驚きを隠せない赤井さん。以前、米田先生が言った「なぜこんなにも賢いのか、必死に保身にはしるのか? 実はそうせざるを得ないのでは」と理由が明らかになったのではないでしょうか?ホウサクくんもナエコちゃんも親を恐れ、顔色を伺うことに必死なのかもしれませんね。どうか、2人が子どもらしく伸び伸びと生活できるようになることを願うばかりです。著者:マンガ家・イラストレーター 赤井ふみ
2024年04月03日夫の転職がきっかけで、住み慣れた街を離れて暮らしていたライコミさん一家。人見知りな娘・ライコちゃんが小学校2年生のとき「リアムちゃん」という初めてのお友だちができました。ある日ライコちゃんが「リアムちゃんの家に行く」と出て行ったきり、門限を過ぎても帰らない事件が発生! 結局、20時を過ぎてからライコちゃんは帰宅します。以来、リアムちゃんと遊ばなくなったライコちゃん。中学校に進学したある日、リアムちゃんたちと遊ばなくなった理由をライコミさんへ話してくれました。ライコちゃんは、事件の数日前にライコミさんの妹・リサコさんからお小遣いをもらい、リアムちゃんとリアムちゃんのお姉ちゃん・ジュリアちゃんに自慢してしまいました。 すると「ショッピングモールにプリクラを撮りに行こう」と提案されます。しかし、ショッピングモールでお金を使い果たしたリアムちゃんとジュリアちゃんは「私たちの分も帰りのバス代出して」と言ってきたのです。全員分のバス代はなく、自分だけバスに乗ることもできなかったライコちゃんは結局、4時間かけて3人で歩いて帰らざるを得ない状況になったのでした。無事家にたどり着いたものの、門限を大幅に過ぎたことを叱られると思ったライコちゃんは、部屋に閉じこもります。 ライコミさんから「いつでもいいから話せるようになったら話してくれる?」とやさしく声をかけられて、ライコちゃんは安心して眠ってしまうのでした。 母親の気持ちを知った娘は 「ライコはライコなりに考えや事情があると思う。だから本人が言いたくないことは無理に聞かずに待ってあげたいの」 母親の想いを知ったライコちゃんは、当時の気持ちを思い返すように、改めてライコミさんに「ありがとう」と「ごめんなさい」を伝えます。 すべての真相を知ったライコミさんは、ライコちゃんがまっすぐ育ってくれたことにひと安心。「こちらこそ話してくれてありがとう。」と、娘と2人して泣き出してしまうのでした。 数年後。ライコミさんはスーパーで買い物をするリアムちゃんの姿を見かけます。リアムちゃんは大きなおなかを抱えながら、パートナーらしき人と幸せそうにしていたそう。楽しそうな彼女の笑顔に、ライコミさんと夫は、改めて子どもたち全員の幸せを願うのでした。小学生の子どもが門限を大幅に過ぎて帰ってきたら、つい理由を問い詰めたくなってしまうものでしょう。「もうあの子と遊ばないで!」と言ってしまうかもしれません。しかし、ライコミさんが何よりも大切にしたのは、娘の気持ちでした。 「信じて待つ」のはなかなかできることではありませんが、そんな母親のもとで育ったライコちゃんは、素直なやさしい子に成長しました。子育ては思いがけないことがいっぱい。子どもの友人関係につい口を出したくなることもあるかと思いますが、私たちも子どもの行動に干渉しすぎず、信じて待つ姿勢を見習いたいですね。著者:マンガ家・イラストレーター ライコミ
2024年04月01日つっちさんは、2人の子どもを持つ主婦。2年生になったばかりの長女あるちゃんは、最近「リカちゃん」という新しいお友だちができたようです。ただつっちさんは、リカちゃんにだんだんと不信感を抱くようになります。リカちゃんが遊びに来た日、あるちゃんが集めていた消しゴムがひとつなくなりました。リカちゃんを送って行く帰り道、あるちゃんはリカちゃんのポケットが膨らんでいることに気づきます。勇気を出してリカちゃんに聞いてみると、やはりポケットの中にはあるちゃんの消しゴムが入っていました。しかしリカちゃんはとぼけて笑いながら軽く謝るだけ。あるちゃんは悲しくて悔しい気持ちを抑えて、笑ってリカちゃんを許したのでした。 マジでヤバい子じゃんリカちゃんを送って帰ってきた娘に元気がありません。理由を聞いてみると、リカちゃんとの消しゴムの一件を話してくれて……? つっちさんは、今までリカちゃんが来ている間に10分ほど家を空けたことが何度もあることを思い出しました。慌てて通帳と現金を確認するつっちさんですが、盗まれた形跡はないようです。 あるちゃんは、この事件をきっかけにリカちゃんと距離をとるようになりました。そして月日が経ち、3年生になったあるちゃん。リカちゃんとは違うクラスになったそうですが、他のお友だちにあるちゃんの悪口を言いふらしているようです。どこまでも最低な子だと憤慨するつっちさんですが、リカちゃんのことは相手にしないのが一番だとあるちゃんに伝えます。今回はたまたま未然に防げたけれど、現金や通帳などが盗まれていた可能性だってあります。たかが小学生だと思っていても、中には悪いことをするような子もいることを実感したつっちさんなのでした。 あるちゃんがリカちゃんと距離をとったことで、リカちゃんが家に遊びに来ることはなくなり、3年生になってクラスも離れたようで一安心ですね。 子ども同士が親しい間柄だと、親がどのように出ていくべきか悩むこともあると思います。ただ、その注意は子どもたちの将来のためになるはず。はじめは躊躇してしまうかもしれませんが、勇気を持って行動していきたいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター つっち
2024年03月31日つっちさんは、2人の子どもを持つ主婦。2年生になったばかりの長女あるちゃんは、最近「リカちゃん」という新しいお友だちができたようです。ただつっちさんは、リカちゃんに、だんだんと不信感を抱くようになります。ある日、リカちゃんが約束もなく友だちのちかちゃんを連れて遊びに来ました。ちかちゃんは初めて来たお友だちの家だというのにやりたい放題。あまりの様子にさすがのつっちさんも厳しく注意します。そしてまたいつものように、遊びに来ていたリカちゃんにあるちゃんは集めている消しゴム見せ、トイレで離席。あるちゃんが戻るとリカちゃんは慌てた様子で今日はもう帰ると言い出します。その態度を不審に思い、引き出しを確認すると、買ったばかりの消しゴムがひとつなくなっていたのです。 友だちだと思っていたのに机の下を見ても消しゴムは落ちていなかったよう。もしかしてリカちゃんが消しゴムを盗んだのかと娘は疑い始めたのです。 帰ると言うリカちゃんをいつものように途中まで送って行く中、あるちゃんはリカちゃんのポケットが膨らんでいることに気づきました。違ったらどうしようと心配しつつも、思い切って消しゴムがなくなったことを切り出すあるちゃん。するとリカちゃんは、消しゴムなんて知らないとシラを切ります。ポケットに入っている物を見せてほしいと言うあるちゃんの言葉に急に焦り始めるリカちゃん。やはりポケットにはあるちゃんの消しゴムが入っていました……。 盗んでおきながら、「100個もあるんでしょ? 1個くらいいいと思ったー!」と、リカちゃんは笑いながら言います。リカちゃんの言動に傷ついて震えながらも、あるちゃんは笑って許したのでした……。 友だちを疑って真偽を確認するのはとても勇気のいる行動だったことでしょう。それなのに、リカちゃんはあるちゃんに軽く謝っただけ。リカちゃんは自分のしたことが、悪いことだと本当にわかっているのでしょうか。リカちゃんのひどい言動に傷つきながらも、ぐっとこらえて許してあげたあるちゃんを思うと胸が痛いですね。 「ちょっとぐらい……」「たくさんあるから……」なんてことは盗んでいもいい理由にはなりません。リカちゃんには自分のおこないをしっかりと反省してほしいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター つっち
2024年03月30日つっちさんは、2人の子どもを持つ主婦。2年生になったばかりの長女あるちゃんは、最近「リカちゃん」という新しいお友だちができたようです。ほぼ毎日のようにつっちさんの家に遊びに来ているリカちゃん。夕方遅くに帰ることもあり、親御さんが何も言わないのかと疑問に思ったつっちさんは、リカちゃんに聞いてみることに。すると両親は仕事で19時まで帰ってこないとの返答! リカちゃんから母親は胃がんで余命2年と聞かされていたつっちさん親子は驚きました。もう病気は治ったという見え透いた嘘をつくリカちゃんに、つっちさんはだんだんと不信感を抱くようになります。 はっ?なんだこのクソガキは!久しぶりにリカちゃんが来なかった日、娘と2人でおやつを食べようと私はウキウキ準備をしていました。すると玄関のチャイムが鳴って誰かが訪ねて来たのです。インターフォンを覗いた先にいたのは……? いきなり友だちのちかこちゃんを連れて突然遊びに来たリカちゃん。また何も言わずに家に上がろうとするリカちゃんに、つっちさんは以前より少し厳し目に注意します。 ちかこちゃんは初めて来た家にも関わらず、部屋を勝手に開けたり、おやつを要求したりとやりたい放題。あまりの非常識っぷりに腹が立ったつっちさんは、用事があるからとリカちゃんたちを早めに帰しました。その日を境に、娘のあるちゃんもリカちゃんに不信感を抱くようになったようです。そしてある日、いつものようにリカちゃんが学校帰りに遊びに来ました。あるちゃんが集めているという消しゴムを見せてもらった後、なぜか不敵な表情を浮かべるリカちゃん……。あるちゃんがトイレから戻ると、リカちゃんは慌てた様子で、今日はもう帰ると言い出しました。その態度を訝しく思ったあるちゃんは、引き出しの中を確認します。すると、買ったばかりの消しゴムがひとつなくなっていることに気づいたのでした。 大切な消しゴムがなくなったことに気づいたあるちゃん。リカちゃんの態度に違和感を覚えたあるちゃんは、リカちゃんが消しゴムを盗ったのではないかと考えました。ただあるちゃんの立場から考えれば、せっかくできた友だちを疑うのはつらいこと。もしリカちゃんが盗っていなかったとしても「自分の消しゴムを盗ったか?」と友人に聞く行為自体、友人関係が崩れてしまう場合もあり、どう行動するべきか迷いますよね。みなさんは、お子さんからこのような相談をされた場合、どのように対応しますか? 著者:マンガ家・イラストレーター つっち
2024年03月29日つっちさんは、2人の子どもを持つ主婦。2年生になったばかりの長女あるちゃんは、最近「リカちゃん」という新しいお友だちができたようです。リカちゃんが遊びに来た日の帰りは、娘が途中まで送って行くのが日課になっていました。子ども2人だけで外を歩くことに不安を感じていたつっちさんは、雨の日の帰り道にリカちゃんを車で送って行くことにします。しかし、車に乗るときも家に到着したときもリカちゃんは一言のお礼も言いません。頻繁に家に遊びに来るだけにだんだんとモヤモヤが募っていくつっちさんなのでした。 えっ!絶対嘘でしょ…またもやリカちゃんが家に遊びに来ていたある日、18時近かったこともあり、私はリカちゃんにそろそろ帰るよう促しました。するとリカちゃんが娘にコソコソと何かを伝えていて……? 夕方の忙しい時間帯に車で送ってほしいと頼んでくるリカちゃんに不満を感じながらも、つっちさんは家まで送り届けていました。ほぼ毎日のように遊びに来ていて、リカちゃんのご両親は何も言わないのかとつっちさんは疑問に思うように。 そしてリカちゃんに聞いてみると、「お父さんもお母さんも仕事で19時まで帰ってこない」という返答が……!以前、お母さんが胃がんで余命2年だと聞かされていた娘とつっちさんは驚きを隠せません。しかしリカちゃんは、お母さんの病気が治ったと見え見えの嘘をついたのです。つっちさんは、それ以降リカちゃんに不信感を抱くようになりました。 リカちゃんが嘘をついていたとは驚きました。しかも、お母さんが余命2年だなんて……ついていい嘘と悪い嘘がありますよね。嘘をついたり、毎回のように車で送ってもらってもお礼を言わなかったりと、リカちゃんの言動には問題が多いように感じます。 娘の友だちだからと我慢してきたつっちさんですが、リカちゃんのためにも一度、ハッキリ伝えるのも良いかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター つっち
2024年03月28日つっちさんは、2人の子どもを持つ主婦。2年生になったばかりの長女あるちゃんは、最近「リカちゃん」という新しいお友だちができたようです。リカちゃんのお母さんの病気を知り、力になりたいと思うつっちさん。そんなある日、娘がリカちゃんを突然家に連れて来ました。リカちゃんが一度も家へ帰らずに遊びに来たことが気がかりだったつっちさんは、次からはお家の人に言ってから来るようリカちゃんに伝えます。しかしその数日後、リカちゃんはまたもランドセルを背負ったまま遊びに来たのです。 ちょっとはお礼とか言えないの…?私は一瞬、怪訝な表情を見せてしまいましたが、リカちゃんは遊びに来ることを家の人に言ってきたよう。さらに2人が一緒に宿題をすると聞いて私は納得しました。 料理をしていたつっちさんの耳に、答えを見ながら宿題をしている声が聞こえてきました。つっちさんがそっと覗いてみると、答えを見ているのはリカちゃんだけのよう。 他人の家庭のことに口出しはできないと、リカちゃんには何も言わなかったつっちさんですが、娘には答えを見ないように伝えます。リカちゃんが家に遊びに来た日の帰りは、娘が途中まで送って行くのが日課になっていましたが、子ども2人だけの外出を心配するつっちさん。雨の日はさすがに心配だったので、車でリカちゃんを送って行くことにしました。 しかし家に到着してもつっちさんにお礼を言うことなく去って行ったリカちゃん。だんだんとリカちゃんの言動にモヤモヤしたものを感じるつっちさんなのでした……。 まったくお礼を言わないリカちゃんが気になりますね。まだ幼いとはいえ、同じ小学2年生のあるちゃんはきちんとお礼を言っています。頻繁に遊びに来るだけにつっちさんのモヤモヤも募っているようです。 他人の家庭の教育方針に口を挟むべきかは難しい問題。ただ、子どもの将来のためにも挨拶やお礼などの基本的なマナーはお家でしっかり教えていきたいですよね。 著者:マンガ家・イラストレーター つっち
2024年03月26日つっちさんは、2人の子どもを持つ主婦。2年生になったばかりの長女あるちゃんは、最近「リカちゃん」という新しいお友だちができたようです。次の授業参観でリカちゃんの親御さんと話してみようとしたつっちさんですが、その日リカちゃんは授業参観を欠席しており、結局リカちゃんの親御さんと会えませんでした。それからしばらく経ったある日、つっちさんは娘から、リカちゃんのお母さんが胃がんで余命2年であることを聞かされました。まだ会ったことのないリカちゃんのお母さんですが、つっちさんとあるちゃんはショックを受けます。そしてつっちさんは、リカちゃんとお母さんの力になりたいと思うようになったのでした……。 おーい!!そんなある日、娘が約束もなくリカちゃんを家に連れて帰ってきて私は大慌て……! ※「なったりしん??」→「なったりせん??」 つっちさんは、大急ぎで家を片付け、リカちゃんを家に招き入れます。しかしリカちゃんは、「お邪魔します」や「こんにちは」の挨拶もなしに家に入りました。 少しイラっとしたつっちさんですが、リカちゃんの家の事情を思い出し、少しでも元気になってほしいとジュースやお菓子でもてなします。リカちゃんが一旦家に帰らず、学校帰りに直接遊びに来たことがどうしても気がかりだったつっちさん。今度からは、一度家にランドセルを置いて、お家の人に伝えてから遊びに来るように言います。しかし、その後またランドセルのまま家に遊びに来たリカちゃん。今回も挨拶はありません……。一瞬怪訝な表情になったつっちさんですが、2人で宿題をすると聞き、つっちさんは喜ばしいことだと納得したのでした。 家庭事情が大変なお友だちの力になりたいと思いつつも、親御さんに言わずに遊びに来ることがあると困ってしまいますよね。アレルギーがあったり、家庭ごとにルールも違うので、なるべく連絡はしておいてほしいもの。 そして挨拶をまったくしないリカちゃん……。他人のお家にお邪魔するときは挨拶するのが基本。本当は親がしっかり教えるべきことですが、小学生ともなると子どもの遊び先に同行することはなかなか難しいですよね。今後のトラブルを避ける意味でも、他人の家でのマナーを最低限でも教えてあげる、厳しい面を持って接する必要もあるかもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター つっち
2024年03月24日つっちさんは、2人の子どもを持つ主婦。2年生になったばかりの長女あるちゃんは、最近「リカちゃん」という新しいお友だちができたようです。ある日、リカちゃんと学校の校庭で遊ぶ約束をしてきたあるちゃん。学校と家は少し離れており、心配だったつっちさんは車で送って行くことに。しかしその日、リカちゃんは遊ぶ約束を忘れていたそうで現れることはなかったのです。保育園のときのように保護者同士で連絡が取れないことをもどかしく感じたつっちさんは、次の授業参観でリカちゃんの親御さんと話してみようと決心したのでした。 えっ…?!リカちゃんの親御さんと仲良くなりたいと意気込んでいた私ですが、授業参観当日、リカちゃんはお休みしていて……? 授業参観日からしばらく経ったある日、リカちゃんのお母さんが胃がんであることを、娘・あるちゃんから聞いたつっちさん。学校に行くとリカちゃんの元気がなく、あるちゃんが理由を聞くと、お母さんが胃がんであること、余命2年であることを聞かされたといいます。しかし涙するリカちゃんの手の隙間からは、不敵な笑みが見え隠れしていたことにあるちゃんは気づいていなかったよう……。あまりの事実につっちさんもあるちゃんもショックを受けます。そしてつっちさんは、リカちゃんが授業参観の日にお休みしていたことや、あるちゃんと遊ぶ約束を守れなかったのはお母さんの病気が理由だったのだと考えます。まだ会ったことはないリカちゃんのお母さんですが、「力になりたい……ッ」と強く感じるつっちさんなのでした。 リカちゃんのお母さんが胃がんだったとはショックですよね……。まだ小学2年生のリカちゃんにとってもつらいことではないでしょうか。 子どものお友だちの家族が大変なとき、だれしもなにか力になれることはないかと考えますよね。その気持ちだけでも相手は救われるのではないでしょうか。またつっちさんは、あるちゃんからリカちゃんへの接し方を相談された際、「いつもどおり接すること」「つらそうなときはそばにいてあげること」を提案しましたが、みなさんがお子さんから同じような質問をされた場合、どう答えますか? >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター つっち
2024年03月23日つっちさんは、2人の子どもを持つ主婦。2年生になったばかりの長女あるちゃんは、最近「リカちゃん」という新しいお友だちができたようです。 楽しそうで良かった!小学2年生のころ、娘は同じクラスの「リカちゃん」という女の子と仲良くなりました。娘はリカちゃんと過ごす時間が増えていき……。 つっちさんの娘・あるちゃんは、小学校区域から少し離れた保育園に通っていたこともあり、女の子のお友だち作りはゼロからのスタートでした。1年生のころはうまくお友だちが作れず、学校が楽しくなかったよう。2年生になってリカちゃんと仲良くなってからは学校も楽しそうに通っており、つっちさんは安堵していました。ある日、あるちゃんは、学校の校庭でリカちゃんと遊ぶ約束をしたと言います。ただ、家から学校までは子どもの足で35分ほど。ひとりで行かせるのが心配だったつっちさんは、車で学校まで送り届けることにしました。 しかし、そこにリカちゃんの姿はなく、15分待っても一向に現れません。その日は諦めて帰宅し、つっちさんが翌日あるちゃんに聞くと……なんとリカちゃんは約束を忘れていたのです。娘を蔑ろにされたようで怒りを覚えるつっちさんですが、あるちゃんが許してあげているということで、納得しました。 保育園時代は送迎で保護者と顔を合わせる機会もあり、親同士も連絡が取れていました。ですが、小学生になるとなかなかそういった機会はありません。そこでつっちさんは、今度の授業参観でリカちゃんの親御さんと仲良くなる決心をしたのでした。 リカちゃんというお友だちができたことで、娘・あるちゃんの学校生活が楽しくなったのはよかったです。しかしリカちゃんは、あるちゃんと遊ぶ約束を忘れてしまう、少しルーズな性格のよう。 お子さんが小学生になると、親の目が行き届かない部分も多くなっていきますよね。今回の、お子さんの友だち付き合いもその1つではないでしょうか。みなさんは、お子さんが小学校に入学した際、不安だったことはありますか? またその不安を解消するためにどのようなことをされましたか? >>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター つっち
2024年03月22日南野ななみさんは、3人の男の子を育てるママ。ある日、下校時間を過ぎてもひかる君がなかなか帰ってきません。ようやく帰宅したひかる君ですが、南野さんはいつもと様子が違うことに気づきます。その後、ひかる君が下校中に不審者に声をかけられたと話始めます。変質者に遭遇した話を聞いた南野さん。このままなにもなかったということには出来ないと学校へ連絡をするのですが…。 許せん……!! 学校へ連絡をするも、まずは警察へ連絡して欲しいと言われてしまいます。確かにと思い、気を取り直し警察へ連絡し生活安全課の人と話をすることに。 不審者に遭遇した経緯を伝えると、すぐに通報していれば通学路付近を警戒に当たることができたかもしれないと言われてしまいます。 その言葉を聞き、警察へ連絡をしていれば今ごろ犯人は捕まっていたのかもしれないと、南野さんは後悔するのでした。 ◇ ◇ ◇ 今回の事件をきっかけに、不審者に遭遇してしまったときは、すぐに警察へ連絡するということを学んだ南野さん。自分の子どもがトラブルに巻き込まれそうになったと知り、頭が真っ白になってしまいますよね。まずは心を落ち着かせるために、深呼吸をし冷静になることも必要ですよね。そして、もしものときに備え、連絡する順番や電話番号などを控え家族と共有しておくと安心かもしれませんね。 著者:マンガ家・イラストレーター 南野ななみ
2024年03月16日南野ななみさんは、3人の男の子を育てるママ。長男・ひかる君が小学校へ入学てすぐのころ、1人で登下校することが心配でたまらない南野さん。ある日、下校時間を過ぎてもひかる君がなかなか帰ってきません。ようやく帰宅したひかる君ですが、南野さんはいつもと様子が違うことに気づきます。いつもと様子が違うひかる君を気にしつつ、みんなでおやつを食べていたときのこと……。 衝撃の発言が 「おかあさん、おれ、今日…」と神妙な面持ちで口を開き、ひかる君は帰り道に何が起こったのか話し始めます。 下校途中で1人になってしまったと言いうひかる君。その瞬間に知らないおじさんに声をかけられたというのです。恐怖のあまり逃げ出したひかる君でしたが、おじさんに手を掴まれてしまいます。しかし、必死の思いで防犯ブザーを鳴らしおじさんを撃退するのでした。 ひかる君の話を聞いた南野さんは「よかった」では済まされないことだと、怒りが込み上げるのでした。 ◇◇◇ パニックにならず、しっかりとブザーを鳴らすことができたひかる君はとてもしっかり者ですね。そして、どんなときに防犯ブザーが必要なのか小学1年生の子にもわかりやすく説明し、重要さを理解するまで伝えていた南野さんも素晴らしいですね。みなさんはトラブルが起こってしまった時を考え、何か対策をしていることはありますか? 著者:マンガ家・イラストレーター 南野ななみ
2024年03月13日夫の転職がきっかけで、住み慣れた街を離れて暮らしていたライコミさん一家。人見知りな娘・ライコちゃんが小学校2年生のとき「リアムちゃん」という初めてのお友だちができました。ライコちゃんは、リアムちゃんと公園やリアムちゃんの家で遊ぶようになりました。ところがある日「リアムちゃんの家に行く」と出て行ったきり、門限をすぎても帰らない事件が発生! 結局、20時を過ぎてから帰宅したライコちゃんは「リアムちゃんとリアムちゃんのお姉ちゃん・ジュリアちゃんとバスでショッピングモールに行っていた」と泣きながら説明します。 その日以降、ライコちゃんはリアムちゃんと遊ばなくなったのです。そして数年が経ち、中学校に進学したある日、リアムちゃんたちと遊ばなくなった理由を話してくれたのです。 ライコちゃんは、事件の数日前にライコミさんの妹・リサコさんからお小遣いをもらい、リアムちゃんたちに自慢してしまいました。すると「ショッピングモールにプリクラを撮りに行こう」と提案されました。しかし、ショッピングモールでリアムちゃんとジュリアちゃんはお金を使い帰りのバス代がなくなってしまい、「私の分もバス代出して」と言ってきたのです。 全員分のバス代はなく、自分だけバスに乗ることもできなかったライコちゃん。結局、4時間かけて3人で歩いて帰らざるを得ない状況になったのでした。親が思ってもみなかった事件の真相は 帰り道も相変わらずマイペースに無茶苦茶な提案ばかりしてくる姉妹に、次第に嫌悪感が増すライコちゃん。ようやく家の近所に帰り着き「やっと解放される……」とホッとしたのも束の間、ライコちゃんは門限を大幅に過ぎていることに気づきます。 「ママ……怒ってるよね……?」不安に押しつぶされそうになりながら、ライコちゃんは急いで帰宅。しかし、家には誰もいません。 瞬時に「私を探しに行ってるのかな。ママ心配してるんだ……」と悟ったライコちゃんでしたが、その後すぐに帰ってきた母親の大きな声に驚き、つい自室に立てこもってしまいます。 そしてそのまま体力の限界を迎えたライコちゃん。母親がいつものようにやさしく話しかけてくれる声を聞き、安心して眠ってしまったのでした。 親として子どもを強く心配するあまり、つい大きな声を出して怒ってしまった経験を持つ方は多いはず。しかし、親に責められれば子どもの逃げ場はなくなります。 悪いことをしたときは叱ることも必要かもしれませんが、まずは子どもの考えを受け止めてあげることができるといいですね。 >>次の話著者:マンガ家・イラストレーター ライコミ
2024年03月12日夫の転職がきっかけで、住み慣れた街を離れて暮らしていたライコミさん一家。人見知りな娘・ライコちゃんが小学校2年生のとき「リアムちゃん」という初めてのお友だちができました。ライコちゃんは、リアムちゃんと公園やリアムちゃんの家で遊ぶようになりました。ところがある日「リアムちゃんの家に行く」と出て行ったきり、門限をすぎても帰らない事件が発生! 結局、20時を過ぎてから帰宅したライコちゃんは「リアムちゃんとリアムちゃんのお姉ちゃん・ジュリアちゃんとバスでショッピングモールに行っていた」と泣きながら説明します。 その日以降、ライコちゃんはリアムちゃんと遊ばなくなったのです。そして数年が経ち、中学校に進学したある日、遊ばなくなった理由を話してくれたのです。 ライコちゃんは、事件の数日前にライコミさんの妹・リサコさんからお小遣いをもらっていたそう。 そのことをリアムちゃんたちに自慢したライコちゃんは、ショッピングモールでプリクラを撮りに行こうと提案されて……?3人は意気揚々と出発! ワクワクが勝り、子どもだけでショッピングモールに行った3人。最初は楽しかったものの、ライコちゃんは夕方が近づくにつれ徐々に不安を感じ始めます。 「もう4時になりそうだから、そろそろ帰らない?」とライコちゃん。 ところが、ジュリアちゃんは「私の分もバス代出して」と言い出します。2人は持っていたお金を使ってしまい、帰りのバス代が足りなくなってしまった様子。1人で帰ることもできないライコちゃんは、歩いて帰ることにしたのでした。 行き慣れているならともかく、初めての場所に親へ相談もせずに、子どもたちだけで行ったのはよくなかったかもしれませんね。 ライコちゃん自身も楽しいお出かけから一転、こんな状況になるとは夢にも思わなかったことでしょう。 こういったリスクに備えて、親の連絡先を持たせておく・交番の場所を教えておくといった対策を日ごろから取っておきたいものですね。 >>次の話著者:マンガ家・イラストレーター ライコミ
2024年03月11日南野ななみさんは、3人の男の子を育てるママ。長男・ひかる君が小学校へ入学てすぐのころ、南野さんはあることを心配していました。それは、ひかる君が1人で登下校すること。毎日、ソワソワしながら登下校の時間帯を過ごしていました。ある日、下校時間を過ぎてもひかる君がなかなか帰ってきません。心配する南野さんは……。 下校時間が過ぎても戻らない息子 不安になり何度も時計を見ながら、落ち着かない様子でひかる君の帰りを待ちます。 すると、ようやくひかる君が帰ってきました。 ホッとして肩の力が抜けた南野さんですが、ひかる君の様子がいつもと違うことに気づきます。 心配になった南野さんは「何かあった?」と質問します。 しかし、ひかる君は「別に何もないよ」とそっけない返答をするのでした。今じゃない、と思った南野さんは様子を見ることにするのでした。 ◇ ◇ ◇ 下校時間を過ぎても戻らないひかる君。何か事故に遭っていないか心配になりますよね。連絡を取る手段もなく様子がわからない状況で待つ時間は、不安でたまらないですよね。ひかる君が無事に帰ってきてくれて本当によかったですね。 著者:マンガ家・イラストレーター 南野ななみ
2024年03月10日夫の転職がきっかけで、住み慣れた街を離れて暮らしていたライコミさん一家。人見知りな娘・ライコちゃんが小学校2年生のとき「リアムちゃん」という初めてのお友だちができました。ライコちゃんは、リアムちゃんと公園やリアムちゃんの家で遊ぶようになりました。ところがある日「リアムちゃんの家に行く」と出て行ったきり、20時過ぎまで帰らない事件が発生! 結局、20時を過ぎてから帰宅したライコちゃんは「リアムちゃんとリアムちゃんのお姉ちゃん・ジュリアちゃんとバスでショッピングモールに行っていた」と泣きながら説明します。 その日以降、ライコちゃんはリアムちゃんと遊ばなくなったのです。そして数年が経ち、中学校に進学したある日、2人が急に遊ばなくなった理由を話してくれたのです。 ライコちゃんは、ずっと家族に謝りたかったことがあるそうで……?ショッピングモールに行く数日前のこと… ライコちゃんによれば、あの日リアムちゃん・ジュリアちゃんとバスでショッピングモールに行くきっかけになったのは、ライコミさんの妹・リサコさんからもらったお小遣いだそう。 小学校2年生のライコちゃんは、初めて手にしたお札に感動し、リアムちゃん・ジュリアちゃんに自慢してしまいます。 すると、そのお札を見たジュリアちゃんが「これだけあればプリクラ撮りに行けるよ!」「バスで行けば門限までに帰ってこれるよ」と提案してきて、子どもたちだけでショッピングモールへ行くことになったのです。小学校2年生のライコちゃんは、初めてのお札を手に入れてうれしい気持ちを抑えきれなかったのでしょう。 リサコさんが悪いわけではありませんが、子どもがお金の価値を正しく認識できるようになるまでは、親にも伝えたうえでお小遣いをあげるのがベターかもしれませんね。 トラブルに巻き込まれないためには、お金の価値や大切さを親子でしっかりと話し合う時間を設けてもいいかもしれません。 >>次の話著者:マンガ家・イラストレーター ライコミ
2024年03月10日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりなどがあったものの、発達検査を受けても特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診。医師に悩みを相談しましたが、親の気持ちを理解してもらえず、つらい気持ちになってしまったねこじまさん。小学校の先生からスクールカウンセラーに相談することをすすめられ、まっちくんと一緒にカウンセリングを受けることに。しかし、カウンセラーの先生が一生懸命いろいろ考えてくれたものの、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできませんでした。そんな中、先生が給食を食べてから帰ることを半ば強引に提案。嫌がるまっちくんでしたが、無理やり教室へ連れていかれ、給食を食べることになってしまいました。 ねこじまさんは、なかなか心を開けないまっちくんの性格を知っているからこそ、先生の「みんなやさしそうなクラスだから、慣れたら大丈夫」という言葉に違和感を覚えます。 2週間後のカウンセリングで、カウンセラーの先生がまっちくんと仲良くなるために試行錯誤したという報告を受けました。しかし、まっちくんが心を開く様子はなかったようで、教育センターの不登校専門窓口を紹介されることに。 まっちくんに、カウンセラーの先生についてどう感じたのか聞いてみると……。 何とかしてあげたいのに空回り… まっちくんに、カウンセラーの先生が休み時間に話しかけに来てくれたことについて聞いてみると、かなり嫌だったということが明らかに。先生は一生懸命行動してくれていたのですが、まっちくんは戸惑ってしまったようです。 ねこじまさんはこのときのことを振り返り、「何が彼のためになるのかわからなくて、考えすぎて解決できないまま、負のスパイラルに陥って落ち込んでしまいました」と語ります。 まっちくんにとって心地よい環境を見つけることは時間がかかるかもしれません。しかし、ねこじまさんがまっちくんの気持ちを大切にしながら一緒に解決策を探し続ける姿勢が、まっちくんにとって最も心強い支えとなっていたことでしょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年03月09日夫の転職がきっかけで、住み慣れた街を離れて暮らしていたライコミさん一家。人見知りな娘・ライコちゃんが小学校2年生のとき「リアムちゃん」という初めてのお友だちができました。ライコちゃんは、リアムちゃんと公園やリアムちゃんの家で遊ぶようになりました。ところがある日「リアムちゃんの家に行く」と出て行ったきり、20時過ぎまで帰らない事件が発生! 遅くなった理由は「リアムちゃんとリアムちゃんのお姉ちゃんと、バスでショッピングモールに行っていた」と、何も言わず遠出していたことを知り「リアムちゃん一家とのつき合い方」について真剣に悩むライコミさん。 しかし、その日以降、ライコちゃんはリアムちゃんと遊ばなくなったのです。そして数年が経ち、中学校に進学したある日のこと。 「久しぶりにリアムちゃんを見た」と話し始めたライコちゃん。それをきっかけに、ライコミさんは、2人が急に遊ばなくなった理由を知ることになるのです。 当時、独占欲の強いリアムちゃんが他の友だちを寄せ付けず、クラスで孤立していたライコちゃん。2人で遊んでいるとリアムちゃんが意地悪を言われて嫌な思いをしていたそう。 しかし、リアムちゃんが学校を休んだある日、「本当はライコちゃんと遊びたいんだ!」と話しかけてきてくれて、クラスメイトの数名でリアムちゃんと遊ぶように!ライコちゃんがずっと謝りたかったこと 2人きりで遊ぶ時間が減ったことで、少しずつリアムちゃんに対する苦手意識が薄れてきたライコちゃん。 クラスメイトもすっかり、リアムちゃんやリアムちゃんの姉・ジュリアちゃんと打ち解けたようです。そのうちライコちゃんたちは、リアムちゃんの家で遊ぶことが増えていきます。 ときにはジュリアちゃんも含めて楽しい時間を過ごしていたようですが、ライコちゃんの中では「あの日」のできごとがずっと胸につかえていたそう。 「あの日」とは、ライコちゃんがリアムちゃん・ジュリアちゃんとバスでショッピングモールに行き、帰宅が遅くなってしまった日のこと。ライコちゃんは時間が経った今でも、家族に心配をかけたことを、深く反省していたのです。 当時はライコミさんも、幼い娘に負担をかけてはいけないと、深くは追求しませんでしたが、もしかしたらライコちゃんも、長年話を切り出すきっかけを探していたのかもしれません。 このことが、ライコミさん親子にとって過去のわだかまりを解消するきっかけになるといいですね。著者:マンガ家・イラストレーター ライコミ
2024年03月09日ねこじまさんの長男・まっちくんが小学1年生のときのお話です。入学式のときから「早く帰りたい」と連呼していたまっちくんは、4月に入学してからすぐに登校しぶりが始まります。以前から常同行動や強いこだわりなどがあったものの、発達検査を受けても特に診断名はつきませんでした。2学期になると登校しぶりはますますひどくなり、大学病院の心理発達科を受診。医師に悩みを相談しましたが、親の気持ちを理解してもらえず、つらい気持ちになってしまったねこじまさん。小学校の先生からスクールカウンセラーに相談することをすすめられ、まっちくんと一緒にカウンセリングを受けることに。しかし、カウンセラーの先生が一生懸命いろいろ考えてくれたものの、まっちくんが受け入れられるような方法を見つけ出すことはできませんでした。そんな中、先生が給食を食べてから帰ることを半ば強引に提案。嫌がるまっちくんでしたが、無理やり教室へ連れていかれ、給食を食べることになってしまいました。 ねこじまさんは、なかなか心を開けないまっちくんの性格を知っているからこそ、先生の「みんなやさしそうなクラスだから、慣れたら大丈夫」という言葉に違和感を覚えます。 2週間後、ねこじまさんだけのカウンセリングの日がやってきて……。 先生の行動はありがたいけれど… まっちくんは周囲から見ると、「何が大変なの?」と思われることが多く、気づかれにくいのが特徴だったそうです。だからこそ、「『みんなよくあることだよ』と言われることが本当に多かった」と振り返るねこじまさん。 カウンセラーの先生は、まっちくんと仲良くなるために試行錯誤してくれたそうですが、まっちくんが心を開く様子はありません。その結果、先生はお手上げ状態になってしまったのか、ねこじまさんに教育センターの不登校専門窓口を紹介しました。 人の心は無理に開けられるものではありません。子どもだからといって、一般的な方法で心を開いてくれるとは限りませんね。ねこじまさんは教育センターの不登校専門窓口への相談を新たな希望の光と捉え、まっちくんが自分らしくいられる場所を見つけるための一歩を踏み出したのでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2024年03月08日