息子が救急搬送されるも、わが子より上司との食事会を優先!?出世欲にまみれた夫の末路とは
今日は井上さんを家に呼ぶ日なんだから、お前は料理とか準備しておけよ」と言い放ちます。
怪我を負って救急車で病院に運ばれた息子よりも、上司の接待を優先しようとする祐介に、さすがの愛美も「本気で言っているの?そんなに出世が大事?家族のためじゃないくて、自分のためでしょ!」と抵抗します。
愛美の猛反撃を受けた祐介は、面倒くさそうに「なら和樹のところには俺の両親が代わりに行くように伝えるから、お前は井上さんを迎える準備をしておけ!」と愛美の話もろくに聞かず、メッセージのやり取りを強引に終わらすのでした。
地に落ちた夫の威信
その日の夜――。
家に帰ると、上司の井上さんを家に招くための準備ができていないことに気づいた祐介は、すぐさま愛美に怒りの連絡を入れます。
「なんで勝手に病院に行ってんだよ!料理も作ってないし、お前のせいで予定が狂ったんだぞ!?」
「私はあなたの上司のご機嫌を取るよりも、息子のほうが大事。それを伝えたのにあなたが勝手に話を進めたんでしょ?」
愛美の反論に、「俺のおかげで生活できているのに何様だ?」と怒りをあらわにする祐介でしたが、「だからあなたは大事な出世の機会も失うんだよ」という愛美の言葉にわれに返ります。
和樹が救急搬送された後、和樹の緊急事態を義父にも伝えていた愛美。
そして義父から、同級生で祐介の上司でもある井上さんにも話が届いていました。
祐介が自分の子どもよりも、接待を優先させようとしていたことを知った井上さんは、「自分の子どもも大事にできない人に、人の上に立つ資格はない」と言って、目をかけていた祐介を見放したのでした。
一気に青ざめる祐介でしたが、「これで俺が降格でもしたら、お前たちが苦しむんだぞ!」と愛美に八つ当たり……。
家庭を顧みない祐介が「家族のため」と言いながら、実際は自身の出世欲だけのために生きていることを目の当たりにした愛美は、「これから他人になる人の収入が減っても困らない」と言って、離婚を突きつけたのでした。
今回の一件で、会社でも祐介の言動が疑問視され、出世の話もすべて白紙になった祐介。
出世欲の塊だった祐介は職場での居場所も失い、時を置かずに退職したのでした。