結婚の挨拶の場で本性が露呈「嫁をしつけるのは夫の役目」時代錯誤な亭主関白を主張した婚約者の末路
逆襲劇場、はじまり、はじまり〜
「あれは、釣った魚にエサはやらないってヤツの典型だよ」 ハヤトが帰った後、パニ子の母は大きなため息をつきました。
「結婚してあんたが自分の物になったら、自分は好き勝手をしてあんたに何でもやらせようって魂胆だね」 今日のところは我慢した2人ですが、ハヤトの鼻っ柱をへし折る逆襲劇のシナリオを用意しました。
そして迎えた次の週末。
何も知らないハヤトがパニ子の実家にやってくると、そこにはにらみを利かせた父。ハヤトは前回とは打って変わって、借りてきた猫のように小さくなっています。
「妻からおもしろい話を聞いた」と父。重ねて母が「前回はふんぞり返っていたのにどうしたの」と尋ねます。
「君、結婚したら娘をしつけると言ったらしいね」
「お父さんも、男として私の考えはわかりますよね? 」
「いいや、わからんねぇ。
まったくもってわからん!! お前は何様のつもりだ!? 」
時代錯誤のハヤトの考えに理解は示さず、大事な家族を不幸にはさせない、結婚は許さないと息巻く父。しどろもどろになるハヤトに、怒り爆発の母の一言が追い打ちをかけました。
「何をグズグズ言っているんだ、ったく情けない男だねぇ! 」
「も、申し訳ありませんでした……」
振り絞るような声で謝ると、ハヤトはすごすごと帰っていったのでした。
とんだ魚を釣ったけれど…
これにて一件落着、と思ったのですが、話には続きがあります。
なんと婚約破棄の話になったとたん、ハヤトはひどく態度を変え、「慰謝料を請求する」と言い出す始末。
しかし、これもすぐに解決。なぜならパニ子の父はやり手の弁護士なのです。
どうやらハヤトは現在無職でお金がまったくなかったよう。
パニ子の稼ぎをあてにして自分はさっさと仕事を辞め、義理の母親までこき使おうと思っていました。楽して暮らすために、結婚を持ちかけたのでした。
今回はとんだ魚を釣って痛い目にあったパニ子ですが、家族のおかげで事なきを得ました。人生、失敗から学ぶことは多くあります。パニ子には、この失敗を糧に今度は幸せをつかんでほしいですね。
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著者:ライター パニコレ