2022年3月2日 21:00
トラウマになるかも…!?「子どもに言ってはいけない言葉」を、もし言ってしまったら?
言っている内容よりも、子どもに対して悪意があることのほうが問題です。なぜなら、悪意は少なからずとも確実に伝わります。
一度ひどいことを子どもに言ってしまったとしても、親から愛されていると感じられれば、子どもはこの先も前向きに生きていく糧をもつことができます。ただそこに、「もしかして本当にそう思っているのかな……」「ママは私が嫌いなのかな」という疑問が生じたとき、トラウマになりかねない暴力的な言葉に変わってしまうのです。
実はトラウマはない!?
ここまで、子どもにとってトラウマになりかねない声かけについてお話ししましたが、一方で、『嫌われる勇気』でもおなじみの心理学者アルフレッド・アドラーの説によれば、トラウマはないとされています。
たとえば、親からかわいくないと何度も言われ続け、自信をすっかり失って閉じこもってしまった人がいるとします。親からかわいくないと言われたことが原因=トラウマと考えられる場合が多くありますが、アドラーは、閉じこもるのがその人にとって都合が良いため、親からかわいくないと何度も言われたという原因を後付けしたと考えます。
この説には賛否がありますのでここでは深く掘り下げませんが、少なくとも、子どもが親から言われて傷ついたことが、結果的に子ども自身がトラウマであると感じてしまう可能性はあるわけです。
言ってしまって、“しまったな”と思ったら、お子さんにしっかり謝りましょう。
まったく悪気なく言ったひと言にお子さんが傷ついてしまうこともありえます。これは言ってはいけない、あれは言ってはいけないと神経質になるより、お子さんが何に傷つくのか、反対にパパやママはどのようなことを言われたら嫌なのか、お子さんとざっくばらんに話せる環境こそが一番大切ではないでしょうか。
著者:ライター メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー カトウ ヒロコ
メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。また、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。
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