「私のほうが花嫁みたい♪」新郎の幼馴染が勝手にケーキ入刀!?行き過ぎた悪ふざけ…その代償は?
半年後に結婚式を控えている私。ウエディングケーキは製菓店を営む両親が作ってくれることになっています。両親が作ったウエディングケーキでケーキ入刀をするのが小さいころからの夢だったので、結婚式を楽しみにしていました。しかしその結婚式は、私にとって忘れ難いビターな思い出になってしまうのです。
ある日、結婚式の打ち合わせを終えてカフェに入ると、夫の幼馴染のツグミとバッタリ。ツグミと夫は実家が隣同士で、双子のように育ったと聞いています。「2人とも座りなよ!」とツグミに促され、同じテーブルにつくことになったのですがーー。
非常識な幼馴染
私が椅子に座ろうとしたとき、ふと背後に違和感を覚えて振り向くと、ニヤニヤしながら椅子を引いていたツグミさんの姿。
「惜しい!」なんて笑っていて、どうやら私を転ばせるつもりだったよう。
あろうことか、夫も一緒になって笑っています。夫は「これがいつものノリ」なんて言っていますが、椅子を引くなんてけがをしかねない危険な行為です。
その後も、目の前で内緒話をしたり、2人して喫煙所に行って30分近く戻ってこなかったり、馬鹿にしているとしか思えない変なあだ名を私につけたりと、印象は最悪です。
夫とツグミの内輪ノリがあまりに非常識に感じてしまい、結婚式には呼ばないでほしいと、お願いしました。
ケーキ入刀の相手は…
それからツグミには会うことなく、ついに結婚式当日。受付でゲストを出迎えていると、「やっほ~」とツグミの姿が……! 呼ばないでとお願いしたはずなのに、どういうことかと夫に確認すると「実は何も言っていなくて……」と苦笑いしています。その上ツグミは、結婚式列席にはタブーとされる白いドレスを着ていました。
しかし今さら帰すわけにもいかず、胸騒ぎはしたものの、そのまま出席してもらうことになりました。
事件が起きたのは、両親が控室に出来立てのウエディングケーキを持って来てくれたときのこと。それはそれは豪華で、両親の愛情と技術が詰まった素敵なケーキでした。
早速、カメラマンが撮影をしていると、そこツグミが登場。夫に話があるといい、控室にやってきたようです。ツグミは「わ! 素敵なケーキ!」と、目を輝かせて近寄ってきました。
そして、こともあろうにツグミは「私、やってみたかったんだよね!」