「ダメだ…」予定より約100日早く生まれた娘への授乳は困難を極め…。母乳が出なくなったママの決断
36歳で初めて子どもを授かった長谷川みはるさんは、妊娠6カ月目の妊婦健診で上の血圧が180を超えたことから、NICU(新生児集中治療管理室)のある大学病院へ緊急搬送。その後、緊急帝王切開で501gの赤ちゃん・すずを出産しました。保育器の中で懸命に生きていた娘も体調が落ち着いていたことから、2カ月健診を終えたところでGCU(新生児回復室)への移動を示唆されます。このとき娘は体重1,000gを超えたばかりで抵抗もあったみはるさん夫妻。しかし、娘と同じようにNICUで助かる命の存在を思うといても立ってもいられず、みはるさんは娘のGCU行きを了承したのでした。
ついに夫ができる娘のお世話が増えました。それは……?
できることがどんどん増えてうれしいね!
※コット…新生児用キャリーベッド。保育器のような、体温管理や酸素投与など呼吸を補助する機能がついていないもの。
GCUに移動し、夫がついに初めて沐浴をすることに。
緊張で震える姿をほほえましく見守るみはるさんです。
生後3カ月のころには娘は1,600gまで成長。
一方仕事に復帰したみはるさんは、体調不良で搾乳を休まざるを得ない日もあり、ついに母乳が出なくなっていました。
生後100日を祝うお食い初めでは、まだ退院できない娘のために、家で用意したお食い初め料理の写真をプリントアウト。
GCUで娘と写真を並べて記念撮影しようとみはるさんが面会へ訪れると、娘は保育器から機器に囲まれていないコットへ移っていました。
ますます赤ちゃんらしくなっていく娘の姿に、夫婦で喜びを感じたのでした。
◇ ◇ ◇
段々と大きく成長していく娘の姿に、ようやくみはるさんも安心してきている様子。
不安なこと・大変なことが降りかかることもあるかもしれませんが、娘が成長していく姿を、これからも夫婦で仲良く見守っていってほしいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修者・著者:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)