「嘘でしょ!」奇跡の再会物語に涙腺崩壊!→ホームから落ちそうになった私を助けてくれたのは…?
私は4年前、交通事故に遭って失明しました。今でこそひとりで外出できますが、白杖が欠かせない生活です。そろそろ結婚も考え始める年齢ですが、学生時代に結婚を約束した彼氏のことが心の奥底に引っかかっていて一歩が踏み出せません。
彼は突然私に別れを切り出し、決まっていた就職を蹴って海外に行ってしまいました。共通の友人によると、彼には新しい恋人もできて幸せにしているそう。
私も前を向こうと思った矢先の交通事故でした。
危機一髪を救ってくれたのは…
目が見えない生活にも慣れたとはいえ、時々ヒヤッとすることもあります。ある日駅のホームを歩いていると、急にぶつかってきた人がいてバランスを崩し、ホームに落ちそうになりました。
しかしそれを危機一髪救ってくれた男性がいたのです。ぐっと手を引かれた瞬間、私は何か懐かしい感覚や記憶がぶわっとよみがえった気がしました。
彼とは、それ以降メッセージのやりとりをする仲になりました。会話をしていると、昔からの知り合いと過ごしているかのようにすごく安心するのです。
私の勘
しかし彼はなかなか会ってはくれません。私が会いたかった理由は、とある疑惑をたしかめるため。私は大学時代に付き合っていた彼の名前を呼び、いつまで芝居を続けるつもりなのかと尋ねてみました。
きっと彼は驚いた顔をしていたでしょう。
私の勘は当たっていました。私を助けてくれた男性は、彼が5年前に別れた元彼だったのです。顔が見えなくても、好きな人のにおいや手の感触は忘れていませんでした。
彼はとても照れていました。また2人で笑いあう日がくるなんて、思ってもみなかったことです。
別れの理由
彼に聞きたかったのは、ただ1つ。なぜ私たちは別れなければならなかったのかということ。今なら時効だと言って、彼は真実を話し始めました。
彼にはギャンブル依存症の両親がいて、たびたびお金をせびられていたよう。結婚資金まで取られ、次は婚約者である私の両親に借りにいくと脅されたのでした。私に迷惑をかけないために、別れを切り出したと話してくれました。
彼の不貞やワガママが原因ではなかったとわかり、私はホッとしました。しかも私を守ろうとして、別れを選んでくれていたなんて……。