略奪女「旦那の年収が3000万になるの~♡」→私「無職だけど…?」真実を伝えた結果、女の末路は…
「同居もしているし、いろいろ話はしているんだけど……どうしてもあの人のことは自分の娘のようには思えないのよね」
その後すぐ、義母は「そうそう、なんで電話をしたかっていうとね……!」と話題を変えました。「近いうちに主人と私、そしてあなたたち夫婦でまた食事会をしたいの!都合の良い日を教えてくれないかしら?」と義母。
私は夫とスケジュールを調整してから、再度義母に連絡することを約束しました。
社長の器
数週間後――。
また例の彼女から「ついに明日、次期社長が発表されるんだって!」と連絡が来ました。
「アンタに貰った旦那もついに年収3000万なの~w」
「これで社長夫人の夢にまた一歩近づいたわ!」
「あんたの旦那無職だけどね」
「え?」
ぽかんとした彼女に、「だって、次期社長については昨日元お義父さんたちから直接聞いたもの」と続けました。
昨晩、元義両親と食事をしていた私たち夫婦。そこで、元義両親から次期社長についての話をされたのです。
「そもそも、なんで元嫁夫婦とうちのお義父さんたちが一緒に食事なんてしてるのよ!」と彼女。「息子たちが迷惑をかけたお詫びに、って定期的に誘ってくれるのよ」と答えると、彼女は言葉に詰まってしまったようでした。
「元お義父さんたちは、『息子に会社は任せられない』『次期社長発表と同時に息子は解雇する』って言ってたわよ?」と告げると、彼女は悲鳴を上げました。
「じゃあ、次期社長は誰なのよ!」と喚く彼女に、私は「うちの夫だけど?」とさらに追い打ちをかけました。「なんで……どういうこと?」と彼女。
実は、私の夫は小さな建設会社を営む社長。初めて会わせた時から元義両親と意気投合し、プライベートな話からビジネス関係の話までしていたのです。とくに元義父は夫の経営手腕を買ってくれていました。
昨晩の食事会は、元義父から夫へ「会社を君に譲りたい」という話をするためのものだったのです。突然の話に夫も私も大変驚きましたが、最終的に夫の会社を吸収合併し、今いる従業員たちが困らないようにするという条件でうなずいたのです。
「実の息子を差し置いて……元嫁の新しい旦那を次期社長に据えるだなんて……!」