ベビーベッドで30人以上が死亡!フィッシャープライス社のリコールから学ぶ正しい使い方
4月14日、アメリカのベビー用品大手のフィッシャープライス社が販売するベビーベッド「ロックンプレイスリーパー」をリコールするというニュースが日本でも流れました。
フィッシャープライス社のベビーベッド「ロックンプレイスリーパー」って?
フィッシャープライス社は1930年にアメリカで誕生し、乳幼児玩具部門では世界No.1の売り上げ、シェアを誇るといわれている会社です。
フィッシャープライス社の製品である「ロックンプレイスリーパー」は簡易的なベビーベッドのような製品で、赤ちゃんを寝かせるとゆらゆら揺れる機能があるそうです。組み立てが簡単で折りたたむこともでき、赤ちゃんを寝かせるシートも洗濯機で洗濯も可能などの特徴があり、日本でもネット通販などで流通していたようです。
リコールの原因は?
米国消費者製品安全委員会(CPSC)によると、「ロックンプレイスリーパー」に寝ていた幼児が寝返りを打った際に事故が起き、2009年の発売以降、30人を超える幼児が死亡しているということです。そのため、フィッシャープライス社は4月12日に「ロックンプレイスリーパー」のリコールを発表しました。
フィッシャープライス社の発表を受け、日本でもリコールの報道がなされたほか、消費者庁や経済産業省で「ロックンプレイスリーパー」が手元にある人は直ちに使用を中止するよう、注意喚起をしています。
その使い方合ってる!?
今回の死亡事故は、取扱説明書の使用方法に従わなかったことが原因にあるようです。「ロックンプレイスリーパー」の使用時期は、寝返りを打てるようになる前まで、また、使用する際には赤ちゃんを固定するベルトを使用することになっていたとのことです。
赤ちゃんが寝返りできるようになる時期の目安は、生後5〜6カ月ですから、明らかに「ロックンプレイスリーパー」の使用時期(寝返りを打てるようになる前まで)から外れていたことがわかります。たとえ赤ちゃんが寝返りを打てたとしても、固定ベルトを使用していれば防げていたかもしれません。また、寝返りができる赤ちゃんが窒息のため死亡した要因には、「ロックンプレイスリーパー」の赤ちゃんを寝かせる部分の素材が柔らかく、ハンモックのようになっていたため、寝返りがえり(うつぶせから仰向けの状態に戻ること)