子育て情報『#14 菊池亜希子さん』

#14 菊池亜希子さん

写真ではなく、母の目線で描いて残しておきたいなと」

お子さんは現在9ヵ月。これからどんどん成長して、一緒にいろいろな絵本を楽しめるようになるときのことを考えると、わくわくする。

「小さい頃から読んできた絵本のストックが、自分の中にすごくいっぱいあって。絵本をたくさん読む幼少期って、一番いろんなことを覚えたり、吸収したりする大切な時期だから。今、自分がものを選んだり、何かを判断したりする基準にも、絵本が大きく関わっているんです。あまり親のエゴになるのもよくないなぁと思いつつ、やっぱり自分が読んできて、本当に好きだった絵本は、さりげなく家に置いておこうかなって思っています」

[ 菊池さん、これもオススメ ]

テンポのよい絶妙なしりとりで、
絵と物語がつながっていく愉快な絵本

『こぶたたんぽぽぽけっととんぼ』

画像1: テンポのよい絶妙なしりとりで、 絵と物語がつながっていく愉快な絵本


作・馬場のぼる¥1100/こぐま社

「ぶた」、「たぬき」、「きつね」、「ねこ」の子どもたちが、自然の中でのびのびと遊びます。しゃぼんだま、おにごっこ、めいろ……と、たくさん遊んだ後は、それぞれお母さんにおんぶされて帰ります。馬場のぼるさんの親しみやすい絵も好評のしりとり絵本。


画像2: テンポのよい絶妙なしりとりで、 絵と物語がつながっていく愉快な絵本
「もともと子どもの頃に、馬場のぼるさんのしりとり絵本『ぶたたぬききつねねこ』が好きで、よく読んでいました。シリーズになっていて、『こぶたたんぽぽぽけっととんぼ』でもおなじみのキャラが登場します。言葉がぜんぶしりとりなんですけど、出てくるアイテムも絶妙で、本当によくできているな~と感動します。
馬場のぼるさん、天才ですね(笑)」

季節ごとの果物の絵のみずみずしさ
アート作品として飾りたいくらいの完成度

『くだもの』

画像: 季節ごとの果物の絵のみずみずしさ アート作品として飾りたいくらいの完成度


作・平山和子¥900/福音館書店

すいか、もも、ぶどう、なし、りんごなど、日常、子どもたちが食べる果物を、まるで実物かと思わせるほど鮮やかに描いた、いわば果物の画集。洗って、皮をむいて「さあ、どうぞ」と差し出された美味しそうな果物の絵に、つい手を伸ばしてしまう人は多いはず。

「この絵本は絵がどれも本当に美しく、大好きな一冊です。絵本って、子ども向けのものと思われがちですが、これは決して子どもに向けた絵じゃなくて、アート作品としての側面がすごく強い。手の入れ方や余白など、画角も完璧に考えられているんです。ちなみに最後のページに出てくる女の子、うちの子になんだか似ているんですよ(笑)」

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