「早く早く!」は、もうおしまい! 子どもに行動させる3つのステップ
「早くご飯食べて」「早く着替えて」「早くバッグを用意して」と、朝から何回「早く」と言えばいいのか、言っているうちに自分がイライラして怒ってしまうという、こんな光景、小さなお子さんがいる家庭ではよく見られると思います。
本当は怒りたくないのにどうしたらいいのかしら、と悩んでいる方へ、私自身の経験から役に立った3つのステップお伝えします。
1.目的を共有する子どもは「なぜ」早くといわれているのか、その意味をきちんと理解していますか? 例えば7時に家を出たい、と思っているのなら、なぜそうして欲しいのか、そのためにどんなことを頼みたいのかを伝えることです。
例として「〇〇君が自分で準備をしてくれると、ママもとっても助かるの。長い針がここにくるまでに準備ができると、ゆっくり歩いて保育園に行けるんだよ」などと説明するのもいいでしょう。
2.現状を把握させるお子さんは、どんな時なら出来て何があると出来ないのでしょうか? 例として、慌ただしい朝の時間、準備も出来てさあ出かけよう! というその時「ママ…トイレ行きたい…」なんて言われると「あぁもう! いつもそうなんだから!」なんて思ってしまうことないですか?
でも多くの場合それは「いつも」ではないのです。きっと出来ている時もあったはずです。こういう場合の「出来ていない」ことばかりに目がいきがちですが、「できた」ことにもちゃんと焦点をあててみることが重要です。
そして「できた」時にはどんなことが良かったのかなと考えてみたいですね。
また「大人の思い込み」を確認するためにも、子どもの時間感覚を確認することをお勧めします。私たち大人の感覚は様々な経験や学習から身につけたものです。お子さんにとっての経験を増やす為にも「長い針がここになったら出かけるのよ」という声掛けなども大切です。