子供を伸ばす母親はココが違う。伸び続ける子供を育てる母親とは


■「合わない」「傷ついた」と言う若者のルーツは小学校低学年高濱さんは塾を設立する前、予備校で大学受験生を指導していたそう。

「その時に、『将来メシが食えないんだろうな』という印象を受ける子がたくさんいたんです」。壁にぶち当たるたびにめげてしまう若者がなんと多いことかと、高濱さんは嘆く。そんな彼らが決まって言うセリフが「合わない」「傷ついた」。

なぜ、こんな若者が育ち上がってしまったのか? 高濱さんはこの問題を突き詰めていくと、子ども時代、とくに人間としての土台がつくられる小学校低学年までの教育に行きつくと気づいた。

勉強ができても、一流大学に入っても、コミュニケーション力や他人と合わせる力がなければ「メシは食えない」。

■学習塾の立場で「母親学級」をする理由「メシが食える人になる力を育てるのは、母親次第だ」と高濱さんは言う。

高濱さんは、「子どもの問題の背景には、必ず母親の心の不安定がある」と気づいてから、年間100回以上にわたって「母親だからできること」という、お母さん向けの講演会をしている。


自分で産んだとは言え、子どもという生き物と対峙(たいじ)するのは、本当に大変だ。正直、地獄と言っても、言い過ぎではない。

「ストレスやイライラが充満している『家族カプセル』に風穴を開けなければならないんです」と、高濱さんは言う。不満の溜まった家族間の風通しを良くし、安定的な関係を作る、つまり、母親が心の安定を保てる家族であることこそが、「伸びる子」を育てる肝なのだ。

しかし、ママがイライラするのは、「本当にこれでいいの?」と、子育てに不安を感じているからでもある。そこで次回は、知っておくだけで「これでいいんだ!」とホッとする子育てのツボを聞いていこう。

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