学校給食は子どもたちの楽しみの一つ。大好きな給食メニューの日は、いつもよりも元気に学校に行くお子さんも多いのではないでしょうか?
日本では「おいしくて栄養満点」というイメージが定着している給食ですが、他国の給食事情は一体どうなっているのでしょう。
今回は、フランス、アメリカ、台湾(中国)、インドの給食事情を紹介します。
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フランスの給食は「両親もしくは、母親が働いている子どもしか食べられない」
住んでいるエリアや市にもよりますが、フランスでは「両親もしくは、母親が働いている」という証明書類を学校に提出しなければ、学校給食を食べることができない仕組みになっています。
お母さんが専業主婦の家庭では、午前中の授業が終わる頃、子どもを学校に迎えに行き、各家庭で昼食を食べさせてから、午後の授業が始まる前に再度学校に連れて行かなければなりません。
しかも「給食時間は、授業外」という認識なので、子どもが給食で何を食べても残しても、特に先生が注意をすることはないそう。食事一つにしても、子どもの頃から自己を尊重するフランスならではの様子ですね。
ちなみにフランスの給食メニューは、前菜、メイン、乳製品(チーズもしくはヨーグルト)そしてデザートの5品から構成されていますが、前述のように食べ物の好みをとやかく言われることはないため、好き嫌いが激しい子どもが多く、給食の残飯が驚くほど多いのも問題となっているそうです。
アメリカの給食は「健康志向のメニューにシフト中」
米国農政省が定めたアメリカ公立学校給食プログラム「NLP」が始まって以来、ジャンクフードがメインだった学校給食からガラリと姿を変え、野菜や果物中心のメニューに変える学校が急増している、アメリカの給食。州によって、給食料金もメニューもずいぶんと異なるようです。ちなみに、カリフォルニア州では、いまだに給食の人気No.1メニューは、ピザ!
一方、健康志向の人が多く住むN.Y.では、野菜と果物中心で、動物性の食物を一切使用しないヴィーガン給食のみを提供している学校もあります。野菜ばかりのヴィーガン・メニューは、予想外に子どもの反応も良いようです。