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ひとつの場所にじっとしていることができない小さな子どもに食事のマナーを教えるのは、なかなか困難なことです。日常生活で活発に活動する子どもや食の細い子は特に、食卓に座るということにまったく興味を示さないこともあるのではないでしょうか?
とはいえ、焦りは禁物です。幼児期には、子どもの成長に合わせたベーシックな食事マナーを習慣づけ、ゆっくりと教えていけばよいのです。
今回は、幼児期から習慣づけておきたい、シンプルなテーブルマナーをご紹介します。
幼児期から習慣づけたいテーブルマナー(1)食事の前の手洗い、うがいはしっかりと教える
何事にも興味関心の高い子どもの手は、いろいろな物に触れるので、いつもバイ菌でいっぱいです。まずは食事前、しっかりと手洗い、うがいをする習慣をつけさせましょう。また、食事中にトイレに行かなくてもよいように、食事前は必ずトイレに行かせる、もしくは、おむつの交換をしておくのがよいでしょう。
幼児期から習慣づけたいテーブルマナー(2)食事の時間をきちんと決める
時間の流れがわからない小さな子どもは、朝起きてから夜寝るまで、すべてのことにおいてスケジュールを決め、習慣づけることが大切です。夜の19:00を夕食の時間と決めたら、できるだけその時間に夕食を食べさせましょう。これも立派なマナーのひとつです。
幼児期から習慣づけたいテーブルマナー(3)「いただきます」&「ごちそうさま」はきちんと言う
食事の前のあいさつ、「いただきます」の意味は、「私の命のために動植物の命をいただきます」という意味。「ごちそうさま」は、作った人たちへの感謝の気持ちを表現したあいさつです(編集部注:「いただきます」と「ごちそうさま」の由来については諸説あります)。
この2つのあいさつは、食事の始まりと終わりをしっかり提示すると同時に、日本ならではの食文化でもあるので、大切に伝えていきましょう。