連載記事:食で心を育む
子供の食事、栄養面で困った時に訪れたい! 保健センター利用のススメ(食で心を育む Vol.3)
1~2歳頃の食の悩みは「偏食」や「遊び食べ」
次に、1~2歳の頃の食事では、「好き嫌いや偏食」、「遊び食べ」の相談が多いとのこと。そんなママへのアドバイスは、
- 空腹で食卓につくこと
- 食べやすい切り方・調理法にすること(大きさ・かたさなど)
- 苦手なものも時々は食卓に並べ、食べる機会をなくさないこと
- おもちゃは片付け、食事に集中できる環境をつくること。食卓についてから、30分以上たっても食べ終わらない場合は、無理に食べさせず片付けること
この時期は、野菜のようにうま味が少なく、苦みが多い食品をおいしいと感じることができないため、嫌がることもあります。今は、いろいろな食品と出会いながら、味覚を形成していく時期。おいしいと思って食べられるようになるまでは、長い時間と多くの経験が必要です。
葉物野菜のように繊維が多いものは、まだ噛んで飲み込むことがうまくできないため、大人よりもやわらかくゆでる、繊維を断ち切るように垂直に切るなど、調理を工夫することで食べやすくなることも。
また、食べない食材でも、「もう出さない!」のではなく、時々ごく普通に食卓に並べて、一緒に「おいしいね!」と食べてあげるのが良いのだとか。少しずついろいろな味にも慣れてくるので、食べられる機会は無くさないであげるのが大切だそうです。
空腹で食卓につけるよう大人が意識することで、子どもも食事に集中し、苦手なものもおいしく食べることができるというアドバイスもいただきました。
今回ご協力いただいた品川区荏原保健センターでは、電話相談や予約をすれば対面での相談も可能です。「『聞いてもらってよかった! 何かあったら、また相談しよう!』と思ってもらえたら嬉しいです」と話してくださいました。
各市区町村、皆さんのお住いの近くにも身近な相談窓口がありますので、気になることがあったら一人で悩みすぎず、気軽に相談してみてはいかがでしょう?