2015年10月31日 04:15|ウーマンエキサイト

どならない子育ての練習(2) 「ごはんを集中して食べられない子」への処方せん(どならない子育て特集 Vol.4)


環境を整え、シンプルに伝える

まず、環境面を整える。答えは、

子どものそばに行き、目線を合わせる。コップから手を離させる」だ。

子どもに声をかけて、子どもがママの目を見る。これでやっと、「伝える環境が整った」と考える。

次は、行動を具体的に表現するのをパワーアップさせて「肯定的な表現」を使う。

「コップを持つなら牛乳を飲んでね」とか、

「遊ぶのはよくないよ。ごはんを食べてね」
となる。


ちなみに否定的な表現であれば、「コップで遊ばないで」となる。

窓の外が気になることについては、「次郎、前を向いて食べてね」とシンプルに伝える

ママが使いがちな疑問形3パターン

ここで、伊藤さんからのワンポイントアドバイス。「講座の中で、ママ達の答えに疑問形がよく登場します。この疑問形の使い方、ちょっと注意が必要です」

<パターン1> 伝いたいことを明確にしてフラットに聞く疑問形
ママ「今さぁ、横向いて食べているけど、それはよいこと? 悪いこと?」
次郎「悪いこと」
ママ「そうだよね、じゃあ前を向いて食べよう。

これは子どもに考えさせたり、子どもの理解を確認できていて良い

<パターン2> 優しすぎる疑問形
ママ「次郎くん、何をしているのかな?」
次郎「ごはん食べているの」
ママ「そうかぁ。今、横向いて食べてるけど、それはいいことかな?」
次郎「いいことだよ」
ママ「うーん、ママは横を向くのはいけないことだと思うけど、どうかな?」

講座内でトレーナーは子ども役をするので、伊藤さんは子ども役で何度もこのパターンに出くわしているそう。
そして実感を込めて、「これは本当にわかりにくいです」と言う。

その場の雰囲気を理解すれば、言われているニュアンスが「横を向くな、前を向け」なのはわかるはずだが、言われている側からすると、ただ質問されているだけで、親の意図がわからなかったりする。

<パターン3> 親の怒りやイヤミが込められた疑問形
ママ「ねぇ! ママなんて言いたいかわかる?」

「これもわかりにくいです。私自身も、妻から唐突に『ねぇ! 何か言うことないの? なんで怒ってるかわかる?』と言われると困ります(汗)。」(伊藤さん)

サーッと血の気が引いた気分になった。たしかに、夫に同じことをされたら、気分が悪くなりこそすれ、「〇〇しよう」という前向きな気持ちにはまったくなれない。当然、子どもだって同じだろう。

大好きなママにケンカ腰の声かけをされたら、それだけで心臓バクバク。ちょっとだけ想像力を働かせて子どもの立場になってみると、普段、子どもの置かれている状況が、かなり厳しいことが理解できた。



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