連載記事:どならない子育て特集

子どもを褒められないと悩んでいるママへ(どならない子育て特集 Vol.6)

「どならない」のではなく、「どなる頻度」を減らす
叱る=しつけにはならない!?
どならない子育ての練習(1)「身支度をグズグズする子」への処方せん
どならない子育ての練習(2)「ごはんを集中して食べられない子」への処方せん
どならない子育ての練習(3)「出かける前なのに遊び続ける子」への処方せんの続きです

「つい子どもにキレて、自己嫌悪になる。そんなの、僕だってよくあります」。と言うのは、『どならない子育て』の著者、伊藤徳馬さん。プライベートでは2児の父だ。

伊藤さんが実際にご自分の娘さんに試し、その効果を実感した「どならない子育て練習法」について、5回に渡ってお届けしたこの特集も、今回が最終回。伊藤さんのお話の中から、私が印象に残った部分をまとめてみた。

どなる頻度を減らして、穏やかな親子関係を

© Alena Ozerova - Fotolia.com


「褒められて育っていない」のに「褒める子育て」をするのは難しい

「私も含めて、今の子育て世代は、『(子どもを)褒めましょう』と言われても、自分たちは褒められて育っていないし、あいまいな表現で指示を出されてきたし、重たい罰をもらって育ってきました

だから、なかなか子どもを褒められないし、『褒めて育てるのなんて理想論だ』とも思えてしまいます。
今はそれだけ混沌としているのです。」(伊藤さん)

なるほど!と、思った。自分がされていないことを、子どもにやれと言われても…。自分たちはそう育てられていないのに、子育ての専門家は口を揃えて「子どもは、褒めましょう」と言う。混乱が起こるのは、ごく当然のことなのかもしれない。

そこで役に立つのが、具体的な方法論。「母性が」とか「努力が」という観念論ではなく、今まで紹介してきた「具体的な方法論」があると、目の前の霧がパーッと晴れたような気分になった。


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