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妊娠すると、妊婦の身体は免疫が低下し、普段であれば大丈夫なちょっとした菌やウイルスにも負けて、発熱などを起こすことがあります。
このことは、当然胎児にも影響します。胎児の体温に影響を与える因子は、母体体温、胎児自身の代謝活性、子宮血流量などがありますが、胎児に対して最も大きな影響を与える因子は母体の体温です。胎児の体温は、常に0.5℃程度母体よりも高く維持されています。
また、胎児は常に代謝熱を産生しており、この代謝熱は臍帯や胎児の皮膚から、胎盤を通じて母体や羊水などに放射され、胎児体温を調節しています。もし、母体が発熱した場合、羊水温もあがりますので、胎児は熱を放射できなくなり、胎児体内に熱が蓄積してしまいます。母体の発熱は少しであれば問題はない、といわれていますが、何日も熱が続いた場合には、胎児にも影響が出るのではないかといわれています。38℃以上の熱が出た場合には、早めに受診しましょう。
みんなどうだった? 妊娠中期の「熱」の体験談
・妊娠中は常に熱っぽかったです。
・風邪をひいて熱と嘔吐があったのに、「どうせ薬も飲めないし」と夜間診療を拒否されました。点滴くらいは「打てたのでは?」と思いました。
・風邪を引いてしまったときに発熱もあり、かなり体調が悪かったのに、産科の先生が「自力で治せ」と妊娠中でも飲めるお薬を処方してくれませんでした。極力、私もお薬は飲まずに治したかったのですが、インフルエンザも流行り始めた時期だったので、必要な診察をして欲しかったです。(34歳)
・2回の妊娠中とも、高熱の風邪をひき、その後、副鼻腔炎にかかってしまいました。子供への影響が心配でした。(33歳)
・仕事中頻繁にお手洗いに立つことが難しかったため、妊娠16週のときに膀胱炎による高熱で救急搬送されました。
その後はこまめに水分を摂り、お手洗いに行く回数も意識的に増やすようにしました。
・陣痛みたいに定期的にくるお腹の張りみたいなのが深夜ずっと続いて、熱もでて、ゴハンも食べられなかった6か月くらいの時に、早朝すぐ産院に行き診察してもらって、「風邪かな」と言われました。「インフルエンザとかないですかね」と聞くと、「そうかもしれないね」と言われました。どうなんだろうと思いました。