■学校への対応ポイントと注意点
・伝え方のポイント
ヒアリング内容を書面で持参し、「事実」のみを伝えて情報を共有しましょう。
我が子がつらい思いをしていると思えば、おさえているつもりでも感情的になってしまうものです。
しかし、ここでの最重要課題は問題解決です。いじめた側や学校側に怒りをぶつけるなど、「親としての主観」や責任を追及せず、ヒアリングで得た「事実」だけを伝えるようにしましょう。
お子さんから聞いた情報をまとめたヒアリングシートがあると、見ながら話ができるので有用です。
いじめを受けているお子さんのカウンセリングをし、その後の対応へとステップを移すと、「情報の過不足・精査の必要性」を認識させられるケースが少なくないのも事実です。
とくに小学生~中学生くらいのお子さんは、大人の関心を引きたい、自分だけを見て欲しいという思いから、話を大きくしたり関係のない人物の名前をあげて中傷したり、自分に都合の悪いことを隠したり、逆に大事なことを隠していたりする場合があります。
情報をより正確に把握し、関係者と円滑に事態の収拾を図るためにも「こういうことを伝えて、相談してくるね」と、伝えてから公にすることをおすすめします。
・学校とよりよい協力関係を築くためのポイント
責任をすべて押しつけるような言動(脅し、または脅しと受けとられる言動)は控えるようにしましょう。
問題解決には、「1:関係者全員の情報共有」「2:問題の明確化」「3:解決のための意識統一・役割分担」「4:検証」が不可欠ですが、同時に関係者、とくに大人同士の信頼関係・協力関係も欠かせません。
こびへつらう必要はありませんが、より良い協力関係を築くためにも、高圧的な態度は避けるようにしましょう。
子どもと学校への対応ポイントがわかったら、次におさえておきたいのは「その後、どうすればいいのか」ということです。次回は、「その後の子どもへの対応」を山口先生にお聞きしました。
・取材協力:エキサイトお悩み相談室
山口愛乃(やまぐちあいの)先生
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