文字が書けなくても大丈夫? 小学校に入学するまでに準備したい5つのこと
■できるようになることは5つ。でもそれ以上に大切なこととは
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それでは本当に必要なこと、やっておくべきことは何なのか? 入学までにクリアしておくべきことを、一年生の担任経験がある先生たちに聞いてみました。そうすると、「これをできるようになってほしい」とあげた必須事項は全部で5つありました。
- 整理整頓や服の脱ぎ着など、身の回りのことができる
- 字を読むことができる
- 自分の名前を書くことができる
- 数の概念がある
- 親子の時間を楽しんでいる
小学生ともなると、「自分のことは自分でする」が基本。これができないと、周囲にからかわれたり遅れをとったりして、自分に自信がなくなってしまうことも。面倒だからと親が全部やってしまうのではなく、基本的なことはたとえ時間がかかっても子ども自身にやらせ、しっかり習慣化しておくとよいそうです。
文字は書けなくても大丈夫。ただし名前だけは記入する機会が多いため、しっかり訓練しておくべき。
その際、書き順などもしっかり教えてあげましょう。
反対に文字が読めないと、教科書や黒板に書かれた内容を理解できない、教室に貼ってある紙が理解できないと、授業だけでなく、生活面でも支障が出てしまいます。
そして、数。足し算・引き算ができなくても問題ないけれど、頭の中に、数を思い浮かべられるようにしておくことは大事です。
「お皿を5枚用意してね。そのうち2枚にお菓子をのせておいて」
「ミカンを6個もらったけど、3個食べたらあと何個、残ってる?」
このように、日常的に数を実感させると、算数力が鍛えられるといいます。こうした経験がたくさんあれば、難しい計算でつまずくことが少なくなるそうです。
もっとも重要なのが、会話やスキンシップなどのコミュニケーション。
たくさん話して、たくさん笑って…。そうやって、子どもに安心感を与えてあげれば、自立もすんなり。環境の変化にも負けない強い心を備えることができるようになります。
小学校に入ったら、自分のことで忙しくなる子どもたち。母と子が、濃密に過ごせるのは、もしかしたら今だけかも…。一緒の時間を過ごすことが、何よりの入学準備となりそうです。