コミックエッセイ 下請けパパ日記~家庭に仕事に大興奮~
3歳、なりたい職業【下請けパパ日記~家庭に仕事に大興奮~ Vol.2】
朝型人間の僕は午前4時起床で自宅アトリエの机に向かっている。
早朝の静けさの中でペンを走らせるこの瞬間は一際集中力が高まる貴重な時間となっている。
が、しかし午前7時、アトリエに忍び寄る足音。
ドタドタドタっ! ノックの音も無くガチャッとドアが開き静寂は破られる。
「お父さん!遊ぼ!」息子登場。
「ちょっと待って、今お仕事中!」
「ぼくもお仕事する~」
といういつもの光景。
僕のペンを奪い取り迷い無くグルグルを描き始める息子の頭の中を想像してみると…
これはマズい。
「イラストレーターはお絵描きをするだけのお仕事じゃないんだ。まず依頼主がいてね…」
なんて説明が通じるはずもないので、ひとまず息子が知り得る範囲のお仕事(職業)を息子の頭に詰め込んでみる。
「ほら、昨日家にお爺ちゃんからの荷物を届けてくれたのはクロネコヤマトの配達員のお仕事だし、
保育園の帰り道に大きな穴を開けて道路工事していたのは建設会社の人のお仕事、
これから朝ご飯で食べるパンはパン屋さんがお仕事で作ってる。
他にもまだまだお仕事はいっぱいあるんだよ。」
こうして息子がたどった、なりたい職業の変遷はというと…
まずは大好きなアニメ「アンパンマン」の「しょくぱんまん」に憧れ、
街中でいつも見かける宅急便のミニカーを手に入れると配達員に思いを馳せ、
ダンプカーを間近で見た時にはタイヤのサイズに圧倒されタイヤを作る人になりたいと言い出した。
その後ダーギリンガーという未だ謎の職業も飛び出し、
そして2017年、辿り着いた職業は…
年始に保育園で獅子舞に噛んでもらった衝撃により、
なりたい1位にその獅子舞がランクイン!
「大きくなったら、お父さんも噛んであげる」
という宣戦布告によりこの一幕は閉じた。
保育園の先生の後日談
「獅子舞に噛まれてみんな泣いていたのに息子さんひとりだけ泣きませんでした。
転んでも獅子舞に噛んでもらったから大丈夫と言って立ち上がりました。」
息子は獅子舞を怖いものではなく有り難いものとして受け取ることに成功したようです。
息子が立派な獅子舞になれますように。
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