連載記事:シリーズ・遊びも丸ごと脳育
【シリーズ・遊びも丸ごと脳育 Vol.1】子供は砂場で遊んでいるわけではない!
■保育や幼児教育から見た“遊び”って?
保育士や幼稚園の先生から見た“遊び”は、そんな本質的な部分を重視しています。
「“先生”たちは子どもたちと一日遊んでいられていいな」と考えたことがあるかもしれませんが、“遊び”のなかには、国語も算数も、理科も社会も図工も含まれ、それぞれが複雑に絡み合って存在しています。
おままごとで考えてみても、お友だちと会話をすることで言葉を覚え、国語の力も身につけていきます。
折り紙やどんぐりなどを食べ物に見立てて料理を作っていくときには、図工の基礎を培うだけでなく、器に入りきるだけの量を入れていったり、人数分の食器を用意したり、といった数=算数のセンスも必要になってきます。
友だちと一緒に遊ぶことでコミュニケーション力を磨くことにもつながっていくのです。
先生たちはこうした遊びのなかから、子どもたちに身につけていってほしい力が磨いていけるよう、環境を用意したり、適切な声かけなどのサポートをしたりしているのです。
■“遊び”は子どもの成長に欠かせないもの
遊びは子どもの成長に欠かせません。「遊んでばかりで…」と聞くと、いい印象を与えない言葉に聞こえますが、子どもは遊びのなかからさまざまなことを学んでいるので、むしろ「遊んでばかり」いることは素晴らしいことなのです。
ただ、“遊び”と言っても、成長につれて大人の適切なサポートが必要になってきます。大人が上手に遊びに参加して、うまく導いてあげることで、グンと子どもの能力は伸びていくことがあるためです。
子どもの成長にとって重要な遊び。次回、第2弾では、保育士や幼稚園の先生が子どもの遊びにどう関わっているのか、具体的にご紹介して、適切なサポートとはどんなものなのかを考えていきたいと思います!
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