辰巳渚さんに聞く! 子供が小学生になったらしてあげたい5つのこと
■小学生になったらしてあげたいこと4「片付けが自分でできる子に」
ママが抱える子どもに対する悩みごとで、上位にランクインするのが、「うちの子は片付けをしない…」ということ。片付ける子になるかならないかは、根気強く習慣づけできたかどうかの違いです。
「小学生になったんだからできるよね〜」と、子どものやる気をうまく誘導して、
“出したらしまう”クセをつけましょう。そのためにも、おもちゃ入れ、文具入れなどモノには
置き場を作ってあげることが大切です。
ランドセルをリビングに投げっぱなしにしてしまうなら、リビングの片隅にランドセル置き場を作ってみるなど、ママだからできる工夫もたくさんあるはず。子どもを叱る前に、なにか工夫できないか? を考えてみましょう。
■小学生になったらしてあげたいこと5「衛生習慣を改めて教え直す」
歯磨き、うがい、手洗い、顔を洗う、髪を洗うなどのやり方は、園児の頃に徹底的に教え込んだ! というママは多いはず。でも、その思いがあるからこそ、小学校になったんだからひとりでも大丈夫でしょ? と
目を離しがち。そして、子どもも手をかけられなくなったから
手を抜きがち…。
虫歯や風邪などを予防できるよう、小学校低学年のうちにもう一度手をかけて一緒になって教えることが大切です。衛生面のケアは、
生活習慣の基礎中の基礎。低学年のうちに正しいやり方を身につけましょう。
■最後に…「低学年というタイミングを逃さないで!」
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ご紹介した5項目はいかがでしたか? どれもシンプルで今すぐ始められることばかり。小学校入学という晴れやかな出来事は、子どものモチベーションを上げ、前向きな気持ちにさせます。
特に低学年の頃は、まだ生活の中心が家庭にあり、
ママとパパのことが大好きで一緒にいられるお年頃。ほめられればうれしいし、注意されれば素直に反省する年齢です。この好条件を利用して、生活の基礎を固め、自立への第一歩を歩ませるのにちょうどいいタイミングなのです。
子どもはあっという間に成長して、親より友だちや恋人、家より学校や社会へと目を向けていきます。中学生や高校生になってから、これらの基本を叩き込もうとしても子どもは家にいないし、もっともっと教えなければいけない事柄が増えていきます。だからこそ、
低学年の“今”を使って、自立できる子どもへと育ててあげましょう。
参考図書:
「小学生になったらどうするんだっけ」(毎日新聞出版)
著者:辰巳 渚 まんが:朝倉世界一
小学校入学は、自立のスタート。あいさつができる、親友ができる、学校を楽しめる小学生になるための方法を辰巳さんが教えてくれる。
『毎日小学生新聞』の人気連載をまとめた本書は、まんがで楽しく学べる新しい“自立の教科書”。親子で一緒に読んでみよう。
※取材協力をいただきました辰巳渚さんが2018年6月26日、不慮の事故により亡くなられました。ウーマンエキサイト編集部一同、心よりお悔みを申し上げます。
取材・文/山田裕子
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