「私ってモンスターペアレント?」子どもを溺愛してしまうママが注意すべきこと
■失敗の数だけ強くなる「ありのままを受け止める愛」
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では、過剰になりすぎず子どもを愛するにはどうしたら良いのでしょうか?
まず最初に、自分が過去に失敗した時のことを思い出してみてください。その時、悲しくて辛い思いをたくさんしたと思います。自分のなかでさまざまな葛藤もあったことでしょう。けれど、時間をかけて自身の力で立ち直ったのではないでしょうか。
「悲しいことがあっても立ち直れる力を自分は持っている」。まずは、それを思い出し、
自分自身を信頼することから始めてみましょう。そうすれば、わが子が失敗した時でも、必要以上に落ち込まないように気持ちをコントロールできるようになります。
子どもを適切に愛するには、「先を見越した悲観的な目」ではなく
「今のありのままを受け止める目」が必要です。
その視点を持てるようになると、子どもの挫折や失敗を自然と恐れなくなっていくはずです。先を見越して障害物を取り除くのではなく、そのままのわが子自身を受け止めてあげましょう。そのうえで、これからどうしたら良いかを一緒に考えてみてはいかがでしょうか。
失敗は、なるべく小さいうちに、たくさん経験させてあげましょう。少し大きくなると「笑われるかも」「恥ずかしいな」という感情が子どもに芽生えてしまい、失敗を恐れずに挑戦する機会が減っていきます。
小さい時期の失敗経験こそが、子ども自身のチャレンジ精神を育むチャンスです。
そのためにも、「なるべく失敗しないように」「できれば悲しい思いはさせたくない」という、ママパパのあふれ出る「愛情に変換されている不安」と先回り行動はいったん
封印。
もし、わが子が何らかの理由で悲しい思いをしてしょげていたり泣いていたら、あなたも一緒に落ち込むのではなく、「いやだったね」「悲しかったね」と
気持ちを受け止め、ぎゅっと抱きしめてあげてください。
そして「大丈夫だよ。何があっても
ママはあなたの味方だからね。」と言って安心感を与え、子どもが自ら気持ちを立て直していく力を信じましょう。
失敗してもしなくても、子どもの「ありのままを受け止める」。これこそが、一番の愛情表現といえるのではないでしょうか。
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