寝かしつけ育児書の定番! 出版前から3000人のママが実践し、ネット上で絶賛されてきた赤ちゃんの眠りの悩みを解決するヒントをまとめた清水悦子著『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』より。
(全5回 連載)
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寝不足ママの負担を減らすために、まずはすぐにできる、本当に簡単な3ステップの改善法をまとめました。
私が大切にしていることは、「生活リズムを整えること」「寝かしつけを見直すこと」「ママと赤ちゃん、双方の気持ちを大切にすること」。これを元にして成り立っているのが、この3ステップです。まずは3~4日チャレンジしてみてください。
この3ステップを実践するだけでも、赤ちゃんの眠りの悩みが解決することが多くあります。ぜひ、やってみてください。
■ステップ1:朝は7時までに起こそう
7時までに赤ちゃんを起こしてください。夜10時以降に寝た場合は、朝8時を目安に起こしましょう。
ここは踏ん張りどころです。
朝が苦手なママは、パパと協力してがんばりましょう! 生活リズムを整えるコツは、朝起きる時間にかかっています。すでに赤ちゃんが7~8時に起きている場合は、次からの2つのステップに取り組んでください。
朝起こす際のポイントは3つです。
朝の起こし方のポイント
(1)カーテンを開けて、太陽の光を入れましょう。日当たりが悪い部屋の場合や、雨や曇りの日は、まずは電気をつけてください。赤ちゃんが、光に反応して、目を覚ましたら、優しく「おはよう」と声をかけましょう。光で起きない場合は、「おはよう」と声をかけてみて、それでもだめなら体をゆすります。
(2)起こすとき、生まれたばかりの赤ちゃんでも、いきなり抱き上げて起こさないように注意しましょう。赤ちゃんが起きる準備ができていないことで、寝ぐずりならぬ「起きぐずり」の原因になります。
(3)赤ちゃんが目を開けて、周囲を確認する様子が見られてから、抱っこや朝のオムツ換えや着替えを行いましょう。「お顔ふこうね」「オムツ換えようね」「あっちのお部屋に行こうね」と、これから何をするか、赤ちゃんに声をかけてから、朝の習慣を始めてください。
生後1か月に入ったら、朝起きた後は、夜に寝ていたところとは別のところで過ごしましょう。
顔をふく、パジャマとは別の服に着替えるなど、朝の決まった習慣が、昼と夜の差をわかりやすくしてくれます。
■ステップ2:お昼寝の時間を調整して、日中は活動的に過ごそう!
生後2か月からは、お昼寝の時間帯が「朝寝」「昼寝」「夕寝」の3つに分かれているのをイメージして生活してみましょう。
次の表の時間を目安にして、お昼寝の時間を調整してください。
午前中は、お散歩や外遊びなど、太陽の光を浴びて活動的に過ごしましょう。午前中の太陽の光は、夜に強い眠気を起こすメラトニンというホルモンの分泌を高めます。夜に質のよい睡眠をとるには、実は朝の活動にかかっているのです。
また、ハイハイや歩くなどのリズムのある運動をすると、セロトニンという神経伝達物質の働きで、赤ちゃんの心が穏やかになることがわかっています。夜の寝つきもよくなります。
低月齢のうちから、意識して、生活に運動を取り入れるといいですね。
親子のふれあい遊びなどの本を見てみると、小さいうちからいろんな運動遊びができることがわかって、親子一緒に楽しめますよ。
お昼寝のポイント
(1)生後3か月くらいまでは、赤ちゃんが眠そうにしたら寝かせるスタイルで大丈夫。
生後4か月くらいからは、お昼寝の始まりの時間を決めて、寝かしつけるようにしてみましょう。
(2)お昼寝は、したいだけさせておくのではなく、だいたい図2の時間くらい寝たら、赤ちゃんを起こします。起こし方は、ステップ1の起こし方のポイントと同じで、いきなり抱き上げないように注意しましょう。
(3)夕方5時以降は、夕食の準備などで忙しい時間帯ですが、夜の睡眠にひびくのでなるべく寝かさないように努力してください。