学力アップに朝食は必須!? 話題の書籍「成功する子は食べ物が9割 最強レシピ」の 朝食レシピを大公開!
成長期の子どもが心身ともに健やかに成長するには、毎日の食事がとても大切です。とくに夏休み中は給食がなかったり暑さで食欲がなくなったりするため、休み明けに栄養バランスを崩してしまう子も少なくないとか。親としては食事にはとくに気を付けてあげたい時期です。
監修:細川モモさん
予防医療コンサルタント、一般社団法人ラブテリ代表理事。両親のガン闘病を機に予防医療を志し、渡米後に最先端の栄養学に出会う。栄養アドバイザーの資格を取得したのち、09年に医師・博士・管理栄養士などの13種の専門家が所属する「ラブテリ トーキョー&ニューヨーク」を発足。母子健康向上を活動目的とし、食と母子の健康に関する共同研究を複数手がける。一児の母。
料理:ダンノマリコさん
フードスタイリスト。フリーランスのフードコーディネーターのもとでアシスタントを6年間務めたのち独立。豊洲市場で仕入れた魚を使った“旬の魚を楽しむ会"や、親子でいっしょにごはんを作る“こどもごはん会"など、食べ物で旬を感じられるイベントを主宰するなどさまざまなジャンルで活躍中。
8万部を超えたベストセラー『成功する子は食べ物が9割』の第2弾として、今年6月に発売された
『成功する子は食べ物が9割 最強レシピ』は、この時期にぜひ読んでおきたい、子どもを隠れ栄養不足にしないためのヒントとレシピがぎっしり詰まった一冊。
▼ママたちの注目を集めた第一弾書籍『成功する子は食べ物が9割』
“栄養をON&ON”することを意識した、学力や能力を引き出すノウハウが満載です。同書の中から、子どもが新学期を元気に迎えるための食事のヒントとレシピを紹介します。
■テストで実力を発揮!“朝ごはん”の影響力とは
子どもの食事を整えようと思ったら、まずは
朝ごはんから。朝ごはんを食べないと1食分の栄養がとれません。逆に朝ごはんを食べれば体温も上がり、やる気も出ます。
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そして知っておきたいのが
「朝ごはんが学力に影響する」という事実。文部科学省の「全国学力・学習状況調査」を見ると、小・中学校の国語、算数(数学)のテストにおいて、朝食をしっかり食べている子ほど、テストの点数が高いという結果が出ているのです。
出典:文部科学省ホームページ(http://www.mext.go.jp/)平成29年度全国学力・学習状況調査 調査結果資料より作成
グラフを見ると、
朝ごはんには学力との明らかな相関関係があることがわかります。朝ごはんをしっかり食べて、脳と体の栄養が満タンになれば、体力が向上し、気持ちも安定して、勉強だけでなく何事にも意欲的に取り組むことができるようになるといいます。
つまり、テストの点数アップを狙うなら、
「朝ごはん強化が近道」というわけ。朝ごはんを食べて内臓を動かすことで、眠っている体にスイッチを入れられるそうです。
■成績アップの朝ごはんは「糖質+たんぱく質+鉄」が大事
理想的な朝ごはんは、
「糖質+たんぱく質+鉄」の組み合わせだといいます。
・糖質(ブドウ糖)
ガス欠状態の寝起きの
脳のエネルギー源になります。
・たんぱく質
効率的に
体温を上げ、肝機能を高めます。眠っているあいだに体温は1度下がりますが、たんぱく質は消化のためのエネルギーを糖質や脂質より消費するので、生まれる熱量も多く、体温を上げるのに適しています。
また、そもそもたんぱく質は筋肉や骨・内臓・血液など体を作る材料なので、大人も子どもも
3食で“片手ひと盛りずつ”食べることがマストだそう。
・鉄
日本人に不足しがちな栄養素です。鉄をとれば、血液が酸素を全身に運ぶことができ、「貧血予防」に役立ちます。しかも
「朝は鉄の吸収率が最も高まる」時間帯だというから見逃せません。
朝食メニューとしては、たんぱく質をとれる
牛乳やヨーグルトなどの乳製品に、鉄がとれる
卵・肉・魚・大豆製品をプラスするのがおすすめとのこと。
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卵焼き・スクランブルエッグ・鮭おにぎり・納豆ごはん・ツナサンドなど、手軽なものなら準備もカンタン。
さらに、これに
糖質の代謝を促す「ビタミンB1」や
鉄の吸収率を高める「ビタミンC」もプラスできれば最強です。