スリングの上手な使い方とは? 簡単に使うコツから注意点まで
横抱きのポイント
スリングを使って赤ちゃんを『横抱き』にする際は、以下の3つのポイントを意識することが大切です。
- 窒息を防ぐため、赤ちゃんの姿勢が小さく丸くなりすぎないようにする
- 窒息を防ぐため、あごを曲げすぎないようにする
- 股関節脱臼を防ぐため、脚を閉じないようあぐらの姿勢にする
横抱きは、赤ちゃんがゆったりくつろげる反面、縦抱きに比べ窒息などの危険が大きいとされています。
あらかじめレッスンを受けてから挑戦するのがおすすめですよ!
縦抱きのポイント
近年は、赤ちゃんの窒息や股関節脱臼のリスクをできるだけ抑えるため、スリングでの抱っこは『縦抱き』が広く推奨されています。
スリングで赤ちゃんを縦抱きにする場合のポイントをチェックしていきましょう!
- 赤ちゃんの体を、抱く人の胸部に沿わせる
- 赤ちゃんのお尻が、抱く人のお尻よりも下に下がらないようにする
- 赤ちゃんの脚をM字に広げ、スリングの外へ出す
ママやパパの胸にピッタリ寄り添える縦抱きは、赤ちゃんに守られている安心感を与えてくれます。親子のスキンシップにも効果的といえるでしょう。
スリングを使う際の注意点
スリングを安全に使うためには、覚えておきたいいくつかの注意点があります。
主なポイントを2つ確認していきましょう!
赤ちゃんを持ち上げない
スリング使用中は『赤ちゃんを持ち上げない』ように気を付けましょう。これは、赤ちゃんを持ち上げることで同時にスリングが緩み、隙間から赤ちゃんが落ちてしまうことを防ぐためです。
赤ちゃんのポジションを少し調整したい場合や、障害物をすり抜けたいときなどは、ついつい赤ちゃんを持ち上げてしまいがちですよね。しかし、万が一赤ちゃんがスリングから落ちてしまえば、最悪の場合命の危険に関わります。
いったん赤ちゃんをスリングで抱っこしたら、決して持ち上げないよう徹底する必要があるでしょう。
使用中に前かがみにならない
『前かがみになる』のも、スリング使用中はNGです。
スリングは基本的に安全なベビー用品ですが、構造上、上部は開口部になるため赤ちゃんを保護できません。抱っこしている人がうっかり深く前かがみになってしまうと、赤ちゃんは真っ逆さまに抜け落ちてしまいます。
スリング使用中は、基本的に腰を曲げないように意識しましょう。
スリングを便利に使いこなしてみよう
スリングは、布1枚で赤ちゃんを抱っこできるとても便利なアイテムです。
『リングあり』のスリングの場合、サイズ調整が手元のリングで簡単に行えるため、『新生児~2歳前後までの期間を1枚のスリングで過ごせる』『両親で兼用できる』『授乳ケープとしても利用できる』など、たくさんのメリットがあります。
『赤ちゃんを持ち上げない』『前かがみにならない』などの使用上の注意点を守りながら、ぜひ赤ちゃんとの暮らしにスリングを取り入れてみましょう。
ただ便利なだけでなく、赤ちゃんとの密な触れ合いも楽しめるアイテムとして、きっとなくてはならない存在になるはずですよ!