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妊娠31週は妊娠8カ月の最後の週で、赤ちゃんはパイナップルくらいの大きさまで成長しています。
ママはおなかが張りやすくなったり、前駆陣痛で子宮が痛んだりなど、体の変化を感じやすい時期。無理のない生活をし、胎児の様子やママの体の変化もチェックしていきましょう。
【監修】
成城松村クリニック院長 松村圭子先生
婦人科専門医。1995年広島大学医学部卒業、同年広島大学付属病院産婦人科学教室入局。2010年、成城松村クリニックを開院。女性の「体の健康」「心の健康」のために、一般の婦人科診療だけではなく女性のあらゆる面をトータルにケア。講演、執筆、TV出演など幅広く活動。
著書に、『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『医者が教える女性のための最強の食事術』(青春出版社)など多数。
■妊娠31週の胎児の様子
妊娠31週を迎えた赤ちゃんの様子を詳しくご紹介します。
▼赤ちゃんの成長度合い
妊娠31週の赤ちゃんの大きさはどのくらいでしょうか。胎児体重の平均値は1,635gです。ようやく1000gを超えたと思っていたら、あっという間に1500gを上回る重さになり、ママは驚くかもしれません。
しかし、妊娠30週を超えれば、今後もし早産になったとしても、生存率は95%以上という高い数字になります。また、胎児体重が1.5kgを超えてくると、障害が残る確率は5%以下となります。ママもこれで少しほっとできますね。
▼呼吸するために必要な物質が増加する頃
妊娠31週の赤ちゃんは、肺呼吸をするときに必要な物質(肺サーファクタント)の量が急激に増えている時期です。
おおよそ、妊娠26週ごろに呼吸に必要な肺の構造ができあがり、妊娠34週ごろには肺サーファクタントは十分な量になります。
そして自力で呼吸ができるようになるのです。
赤ちゃんは今、外に出ても大丈夫なように、生きる力をどんどん蓄えている最中です。
▼胎動の測り方
胎動(ママのおなかで赤ちゃんが動くこと)は毎回の妊婦健診で確認しているものですが、自分でも測ってみたいと思うママは多いでしょう。
胎動の測り方で、簡単な方法が「テンカウントタイム法」です。これは赤ちゃんがおなかの中で10回動くまでに何分かかるかを計測するもの。胎動が活発なときに計測すれば短時間で終わるため、ママの負担も少なくてすみます。
またデータでは、妊娠28週以降のテンカウントタイムの平均は10分から15分とのこと。また9割の人が35分以内に完了するということです。
■妊娠31週のママの様子
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ママの変化
それでは、妊娠31週のママの様子はどうでしょうか。子宮がみぞおちまで大きくなってきているので、胎動を強く感じる人は多いはず。また、おなかが張ったり、むくみやすくなったり、自分の体の変化にとまどっている人もいるでしょう。
体重が増えやすい時期でもあるため、体重管理に気を配っておきたいですね。こまめに体重計に乗り、食事内容をチェックするなど、太りすぎないように日々の工夫が大切です。
体重も一週間単位で測り、500g以上増えていたら注意しなければなりません。塩分を控えて、低カロリーでバランスのよい食事を選ぶように意識をします。
気になるむくみには、バナナなどのカリウムを含む食品を食べるのがおすすめです。
余分なナトリウムを排出してくれるので、むくみには効果的。もちろん、普段の食事でも塩分控えめを心がけましょう。
さらに、長時間の立ち仕事をしない、疲れたら足を高くして寝るなど、今まで以上に無理をしないことが重要です。これから出産までの間、ママの体の負担は大きくなっていきます。とくに下半身はマイナートラブルがでやすいので、気をつけていきましょう。
▼息切れしやすくなる時期
さらに、妊娠31週ころは息切れもしやすい時期です。息切れや動悸(どうき)など、ちょっとしたことで呼吸が苦しくなってしまうかもしれません。ママの心拍数が最大になるのも、実はこの頃なのです。
息苦しいときは動きをとめて、何度か深呼吸をしてみましょう。大きく深く息を吸い込むのがポイントです。臨月に近づいてくれば、赤ちゃんが骨盤のなかに下りてきて、呼吸がラクになってくるはずです。