他の子と比べて落ち込む…親が焦っても子どもには自分のペースがある!
■なんでうちの子はできないの?
発達の遅れを指摘されてからのSAKURAさんは周りの子とあーさんをくらべては「落ち込む日々が続いた」と言います。
出典:「うちの子、個性の塊です」
しかし苦しい日々を過ごした末、SAKURAさんは気付きます。
「自分がいくら落ち込んでもあーさんがよくなるわけではない」ということを。当時、あーさんの主治医から言われた言葉もSAKURAさんを楽にしました。
「みんな生まれ持ったそれぞれの個性があるんです。発達障害のある子は、その個性がたくさんあるから目立つ。だから
娘さんは“個性の塊”なんですよ」。
この言葉によって、SAKURAさんは
あーさんの“個性”を「楽しもう」と思うようになったと言います。
物事への強いこだわりも見方を変えると面白いと感じたり、苦手なものにはあーさんに合ったやり方でサポートしていけばいいのだとポジティブに考えられるようになったのです。
■かんしゃくを起こす娘にイライラ…
言語の発達に遅れがあったあーさん。4歳頃になると、自己主張やこだわりが強くなって、かんしゃくを起こすことも。一度泣き出すとSAKURAさんの声も耳に入らなくなり、泣き止まずイライラ…。
そこで主治医に相談すると、あーさんは
「自分の気持ちを表現することが苦手だから泣く」とのこと。そして、
「“気持ちの代弁”と“気持ちの同調”をしてみてください」と言われます。
出典:「うちの子、個性の塊です」
怒り出したときは「そっか~、〇〇だったんだ~。〇〇したかったんだ~」など気持ちをまず代弁すること、そして「わかるよ~。
ママもそうだったよ~」と同調することで、子どもは
「お母さんはわかってくれたんだ」と知り、気持ちを落ち着かせることができるというのです。「これを繰り返していくと信頼関係の土台ができ、お母さんの話も落ち着いて聞けるようになりますよ」と。
SAKURAさんが実践したこの方法は、目に見えて効果があったと言います。何度か繰り返しているうち、泣き出してもすぐSAKURAさんの提案や要求を聞いてくれるようになったそう。この方法は、癇癪を起しやすい子や自分の感情をうまく伝えられない子にも効果があるように思えます。