コミックエッセイ:夫婦・子育ていまむかし
「パンがなければお菓子を食べればいい」なんて言ってない! マリー・アントワネットの真の姿とは?(前編)【夫婦・子育ていまむかし Vol.27】
ウーマンエキサイトをご覧のみなさん、こんにちは。tomekkoです。
偉人の人間性を知る意外なエピソード、海外の偉人も読みたい!とリクエストをいただきましたー!
こういうコメントいただけるの嬉しいです。
…こんな人物の話を読みたい!など感想やご要望頂けたら参考にさせていただきますのでぜひ!
歴史的な悪女といえば…?
さてさて、海外の偉人で一番に思い浮かんだのがこの人。
パリオリンピックの開会式でもグロテスクな演出に使われ物議を醸した歴史的にも有名な“悪女“………。
贅沢、浪費、派手で傲慢。「パンがなければお菓子を食べればいい」という無知で無神経な発言で民衆の憎悪を集めた王妃…。
マリー・アントワネットのイメージってこんな感じじゃないでしょうか?
学生時代は『ベルサイユの薔薇』で世界史のフランス革命をどうにか乗り切った私も、彼女の悲劇的な運命に同情はすれどご本人の素行にも問題あったんだろうな…と思っていました。
でも改めて調べてみると!
思ってたんとだいぶ違うエピソードがざくざく出てきまして…。
今回は歴史的“虚像“がいかにして作られたかを調べてみることに。
14歳という若さで結婚して
ヴェルサイユへ
オーストリアの女王マリア・テレジアの娘として生まれたマリー・アントワネット。14歳という若さで、近いようで全く文化も生活様式も違うパリへ、ルイ16世の妃として嫁ぎました。
幼少期を自由でのびのびと過ごしたウィーンから、厳格なしきたりと儀式が多いヴェルサイユでガチガチに縛られる生活へ。
その苦しさから、彼女のファッションセンスが認められる華やかな舞踏会や社交会でチヤホヤされたり、現実逃避できる賭博にのめり込んでいた時期があったのは事実。贅を凝らしたファッションや奇をてらったヘアスタイルが大流行し、浪費家や贅沢三昧のイメージがついたのでしょうね。
でも、これらの放蕩は実は一時的なものなんです。
彼女は一生こんな感じだったと思っている人も多いのでは?
結婚から7年も子宝に恵まれなかったことも夫婦仲を疑われ批判される材料になったようです。現代でも苦しんでいる人が多い話ですが…今も昔もどこの国でもロイヤルウェディングは即“世継ぎ“が期待されてしまう妃。精神的にも追い詰められていたでしょうなぁ。
しかし出産は彼女を大きく成長させ変化をもたらしました。賭博への興味を失い、子育て熱心な母親になっていくのです!(こちらは後編でお伝えします)