こんなに楽でいいの?“離乳食を作らない離乳食”、BLW(ベビーレッドウィーニング)
とジェシカさん。彼女は時間に余裕がある時だけBLWを取り入れ、臨機応変にやっているそうです。
BLWのよいところを教えて
・ピューレ状、つぶした状態の離乳食を準備しなくてよいので楽
家族の食事から取り分けるので、わざわざ離乳食を作らなくてもよい。忙しいママに便利。
・赤ちゃんがいろいろな食感に慣れ、好き嫌いが減る
ピューレ状のものばかり与えていると、離乳食後期で固形を与えたときに食感に驚き、拒絶することも。小さなうちからさまざまな食感に慣れるため、何でも食べられるようになり、離乳食から普通の食事への移行も早い。
・赤ちゃんの指の筋肉、手と目の動きのトレーニングにも
生後6カ月頃はまだまだ指の動きも未熟ですが、自分の手を使って食材を触り、自分の目で見て食事をすることで、それらの機能が発達する。
・赤ちゃんに自分でやるという意識が高まり、その後の日常生活につながる
食べさせてもらう感覚がないので早くから自分で食事ができ、自立につながる。
BLWは赤ちゃん主導なので、赤ちゃんが飽きてしまえば食事も終わり。「食べ物が散乱した床を掃除したり、残したものを捨てるのは心苦しいですが、手を使ってぐちゃぐちゃにするのは赤ちゃんの成長のひとつ。それら全てを含めて楽しんでいます」と、エミリーさん。
こんなグッズも
オーストラリアで育児経験のあるMinakoさんは、こんな便利グッズを見せてくれました。
おしゃぶりのように見えるこのネット、果物や茹でた野菜を入れて赤ちゃんに持たせ、ネット越しに果汁や野菜の汁を吸わせるもの。誤嚥(ごえん)を防げる便利な道具です。Minakoさんの赤ちゃんは離乳食の導入前にこの道具を使い、野菜やフルーツをチュパチュパしていたそうです。
BLW、気をつけるべきポイント
最後にBLWについて、気をつけなければならないポイントも紹介しておきます。
1、歯茎でつぶせるくらいに軟らかく茹でたもの、赤ちゃんが握れる大きさにカット
2、丸いものやナッツ類はのどに詰まるのでNG
3、食事中は必ず親が側にいて、誤嚥(ごえん)に気をつける。「おえっ」と吐き出す“えずき”と、喉に詰まって息ができなくなる“誤嚥”の違いを知っておくことも大切
4、誤嚥時の吐き出させ方は、「救急法」などを受講して必ず勉強しておく
5、家族に食物アレルギーがある場合はBLWはやらずに、慎重に離乳食をすすめた方がよい
「離乳食」