子どもの「習い事をやめたい」で、問われる親の対応力
“習い事をやめた”という中には、「ほかに興味のあることを見つけたので切り替えた」(母34歳、子4歳、テニス)、「無理にやらせても伸びないし、かわいそう」(母48歳、子9歳以上、ピアノ)、「これはダメかなと親が感じたらスパッとやめさせることも大切」(母41歳、子7歳、スイミング)。親が子どもの様子を客観的に見て、決断する勇気も必要なのかもしれません。
逆に“習い事を続けた”人たちはどのような対応をしたのでしょうか。
習い事を続けさせるために有効な対応、言葉がけは?
「たくさん話す時間を作って理由を聞いた」(母40歳、子5歳、バレエ)、「気持ちを聞き、“諦めないでがんばろう”と提案した」(母39歳、子9歳以上、スイミング)など、話を聞く時間をしっかり持っている様子。
親が励まして褒め続けることで気持ちが変わることもあるようですが、「続けていくうちに上達し、先生から褒められることが多くなった」(母37歳、子7歳、習字)、「できなかった種目ができるようになり、嫌がらなくなった」(母38歳、子6歳、体操)と、課題をクリアすることでひと皮むけるよう。親も先生も子どもの様子を辛抱強く観察しながら、ポジティブな声がけを続けることもポイントとなりそうです。
習い事を続けさせるにあたり有効だった対応や言葉がけは、「責めるようなことは言わない」(母39歳、子6歳、サッカー)、「がんばれとは言わず、楽しんでと」(母29歳、子3~4歳、ピアノ)、「“やめてもいいよ”と言うと、やめたいモードのスイッチが切れる」(34歳、4~5歳、音楽系)など。
また自分の子どもの頃の体験談を話したママもいました。」
習い事をやめる?やめない?どちらにも必要な“目標設定”
やめる、続ける両者に共通した点がひとつありました。それは“目標設定”。目標に向かう途中で子どもがやる気になったり、逆に目標を達成することで気持ちよく習い事をやめることができたりと、“目標設定”が気持ちの整理に有効的なようです。
それに加えて「とにかく目標と、そこまでブレない親の気持ち」(母39歳、子6歳、スイミング)が大切。やめる、続けるの決断をするまで親がブレることなく子どもを見守り、たとえやめたとしても“逃げではない”と親自身が納得することも必要なのかもしれません。
これからも続く子どもの習い事ライフ、何度かつまずくことはあると思いますが、親子ともに上手に乗り越えられる心がけと力を備えていきたいものです。
<文・写真:フリーランス記者林未香>
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