うちの子もギフテッド(天才)かも!? 共通する11の条件とは
11月23日(木・祝)から公開される映画『gifted/ギフテッド』。『(500)日のサマー』が好評だったマーク・ウェブ監督が手がける今作は、ギフテッド(生まれつき著しく高度な知的能力)をもつ少女メアリーと叔父フランクの心温まるストーリーを描いています。
日本ではあまりなじみのない「ギフテッド」とは、どんな才能のことなのでしょう?
「ギフテッド」=生まれながらにもつ優れた「才能」のこと
映画では、メアリーは生まれつき数学的才能に長けており、大人でも簡単に答えられない難しい暗算をすらすらと答えています。そして彼女のおばあちゃんは、ギフテッド教育が有名な学校へと転校を勧めます。
ギフテッドの定義は、『才能の見つけ方天才の育て方』(文藝春秋刊)によると、生まれながらにもつ「才能」のこと。「知性、創造性、芸術性、リーダーシップ性、または特定の学問での偉業を成し遂げる能力がある」「例外的な論理能力と学習能力の才能をもつ」「未訓練かつ自発的に表に出る自然な能力のこと」とあります。
天才=「いくつかの分野で優れていること」と思われがちですが、ギフテッドの多くの場合は、一つの分野で優れていることがキーワードになります。具体的には、「知性」「創造性」「芸術性」「リーダーシップ」「特定の学問」「運動能力」の6分野があります。
うちの子も「ギフテッド」かも? ギフテッドに共通する11の条件
ギフテッドの条件として、それぞれの分野で細かい特徴がありますが、共通する特徴もあり、以下のような11の条件が挙げられています。
■ギフテッドの子がもつ11の条件
□ 物事を学ぶのが早い
□ 非常に優れた記憶力
□ ニュアンス(微妙な意味合いや色合い)、メタファー(隠喩)、複雑な概念を理解するのが早い
□ 小学校に入る前から読み書きができることが多い
□ 非常にセンシティブ
□ 幼い頃から理想主義かつ正義感にあふれる
□ 長い時間、集中していられる
□ 深い質問をする
□ ビビッドな創造力がある
□ ユーモアのセンスがある
□ パズルなどの問題を解くのが好き
(『才能の見つけ方天才の育て方』より参照)
アメリカでは、ギフテッドを伸ばすための特別な教育「ギフテッド教育」も一般的で、そのための数々の団体や学校があるそうです。両親の教育や収入、社会的背景等などは関係なく、子ども全体の約6%〜10%がギフテッドであるというアメリカの統計もあります。