話題のカプセルトイ「人体解剖模型ポーチ」は子どもが学べる&大人もハマる!
スーパーやコンビニエンスストア、最近では外食先の店や駅などにも設置されているカプセルトイ(ガチャガチャ)。子どもが小さいころは数回買ったことがあるものの、最近は「欲しいものが出ないのにムダ」「結局はゴミになるから」と子どもにせがまれても、絶対に買いませんでした。そんなある日、衝撃のビジュアルに心を奪われ、数年ぶりにカプセルトイを買いました。それが「人体解剖模型ポーチ」。
「なぜ人体模型をポーチに!?」「気持ち悪いけど、このシュールさが気になる!」とついお金を入れて回してしまいました。出て来たのは、一番欲しかった「人体解剖模型脊椎解剖トルソポーチ」。ほくほくした気持ちで、かばんにポーチをしまいました(1回300円)。
そこで気になったのが、「なぜこのような商品が生まれたの?」という疑問。
販売元である(株)いきもんの広報担当・長澤志麻さんに話を聞きました。
現在開催中の『人体展』に合わせて作られた「人体解剖模型ポーチ」
「このポーチは、国立科学博物館で現在開催中(2018年6月17日まで)の『人体展』に合わせて、企画したもののうちのひとつ。人体模型をポーチにすることでボリューム感が出るうえ、実用性もありおもしろいということで商品化されました。ポーチは人体解剖トルソ、頭部、脳、目、歯、顎、心臓、頭蓋骨の全8種類。他にも胃袋や腸、耳などが候補にありましたが、最後は見た目のバランスでこの8種類に決まりました」
私が持っている「人体解剖トルソポーチ」を含め、すべてが前後ろで異なるプリントがされているこだわりよう。プリントも鮮明にされていて、それぞれの臓器がきちんと見えるところも凝っています。そのほか頭蓋骨のポーチは、ビニール素材でクリアになっており、骨の隙間から向こう側が見えるつくり。ディテールにまでしっかりこだわっている点が、大人心をくすぐるポイント。
「科学模型メーカー『京都科学』の本物の人体模型を撮影させてもらったのですが、表裏のシルエットが合うように角度を調整したり、模型にツヤが出ないようフラットに撮るのが大変でした。その写真データからプリント用の版下データを作るのも、相当な時間がかかり、サンプルでも印刷がきれいに出るようになるまで、何度もやり直しました。苦労の甲斐あり、とても良いポーチに仕上がったと思います」と長澤さん。