頭のいい子に育てたい!「3つのH」(ほめる・はげます・ひろげる)は子どもを伸ばす魔法の言葉
絵本「きつねのおきゃくさま」の読み聞かせを題材に行った観察(※3)で、「きつねさん、どうして死んじゃったの? かわいそう」と言う子どもに対し、「共有型しつけ」のママは「そうね、かわいそうね。どうして死んじゃったのかしら」と気持ちに寄り添う一方、「強制型しつけ」のママは「今のお話はどういうお話だった? 言ってみて」と読後の余韻を奪い、言動を制限する傾向が見られました。
「共有型しつけ」を行う親の特徴
◉ 子どもに考える余地を与える言いまわしや、援助的で共感的なサポートを行う
◉ 子どもの反応に敏感で、子どもに合わせてやり方を柔軟に調整している
◉ 子どもが自分の気持ちを言うのを待つ
◉ 3つのH(ほめる・はげます・ひろげる)の言葉かけが多い
言葉かけの典型例=洗練コード
「~してくれてありがとう」
「おもしろそうだね」
「(失敗を慰めて)次に生かせる経験になったね」
⇒ 小さな成功経験を重ね、自信と考える力が身につく
「強制型しつけ」を行う親の特徴
◉ 子どもに考える余地を与えない
◉ 頭ごなしに叱る
◉ トップダウンで指示的な介入をすることが多い
◉ 3つのH(ほめる・はげます・ひろげる)の言葉かけがない
言葉かけの典型例=制限コード
「ダメ」「いけません!」
「ママが言った通りにすればよかったのに」
「あなたにはできっこないわ」
⇒ 親の顔色を窺い指示待ちに。自信や意欲を失う
難関試験突破組は「共有型しつけ」を受けていた(※2)
子どもの自発性を大事に共感してくれる親は、子どもにとって何よりもの安心感。難題を突きつけられても「きっと自分は解決できる」という気持ちになり挑戦心も湧きます。こうして問題解決力や達成力が身についた結果が、難関試験を突破する力につながっていったのでしょう。
しつけの不安や工夫をママに直撃!
読者アンケートでは、子どものしつけに不安が「ある」「結構ある」という声が多く寄せられました。ママの声を紹介します。
不安
● 親の言うことを素直に聞く子どもたち。わがままを言わない分、自主性がちゃんと育っているのか? 自分を抑えつけて親に遠慮していないか? など心配です。(京都府、6歳・4歳・8カ月のママ)
● 私はよく感情的に怒ってしまう傾向があるので、ただ単にダメ!や強い言葉で言うのではなく、優しい言葉やきちんと伝わるように諭した言い方をしている友人はすごいと思います。