息子の吃音で悩み…涙があふれた3歳児検診での保健師さんの言葉
というアドバイスをもらいました。
「話好きで話題豊富なお姉ちゃんやお兄ちゃんみたいにいっぱい話したいけど、言葉が思うように出てこなくて、本人ももどかしいのかも。比較対象が家族にたくさんいることで、焦ってしまい、余計話し出しが詰まってしまう場合もあるんですよ」ということでした。
具体的な対応策として聞いたこと
家庭でできる具体的な息子への対応策として聞いたのは、以下の2点です。
・息子が話そうとしているときには話をさえぎらず、ゆっくり話をできる環境を作ってあげること
・言葉が出てこなくて不安そうなときは、肩や背中など体の一部を触ることで安心させてあげること
これらを家族みんなで共有し、早速実践することにしました。
不安や悩みはひとりで抱え込まず、専門家に相談しよう
その日は、「今日お伝えした方法で様子を見て、半年後も気になるようでしたら、臨床心理士さんに相談しましょう。今から予約を入れておきましょうね」と、保健師さんが日程を押さえてくれました。
帰宅後、家族にこの日の検診のことを話しました。
その後、家族みんなで、保健師さんから言われたことを心がけて接するように。
すると少しずつ息子の吃音症状は治まっていきました。
検診から半年後、3歳半になる頃にはほとんど症状がなくなったため、保健師さんにお礼を伝え、臨床心理士さんの予約は辞退しました。
育児に悩んだ時の相談先
私にとって、あの悩んでいた時期に、3歳児検診があったのは幸いだったと思います。
というのも、当時の私には「この悩みや不安を保健師さんに相談する」という発想そのものがなかったからです。
もしあの時相談できていなかったら、私は長い間ずっとひとりで悩んでいたかもしれません。
定期健診、そして育児で悩んだ時の相談先を知っておくことがどれだけ大切か、身を持って感じました。
各自治体では保健師さんへの育児相談を設けていますし、探してみると相談できる場所はたくさん見つかります。
不安なことがあれば、ひとりで抱えることなく、ぜひこういった場を活用してみてください。
<文・写真:ライターnanahi>