中学生のスマホデビュー・リアルタイムレポート 笑顔を大切に! 稲城子どもミュージカル『魔女バンバ』
トップライター:中森かなめ
東京都の郊外・稲城市を拠点に、地域の子どもたちが活動している〝児童劇団「大きな夢」稲城子どもミュージカル〟。同劇団の25周年記念公演『魔女バンバ』が、8月上旬、府中の森芸術劇場(東京都府中市)で行なわれ、娘(中1)と観劇してきました!
稲城子どもミュージカルの出演メンバー
笑顔でいることの大切さを説くオリジナルのストーリー
今年で創立25周年を迎えた“稲城子どもミュージカル”。この節目の年に上演する演目は『魔女バンバ』。
心に闇を抱える子どもたちを捕まえようとする魔女バンバに対し、年老いた天使のポポロが「小さな光さえあれば、どんな暗闇にも負けはしない」と子どもたちに説き、笑顔でいることの大切さを訴えていく、劇団オリジナルの物語です。
出演者は保育園児から高校生までの劇団員24名と、一般賛助出演者10名の計34名。メンバーを入れ替えて月組と星組という2組の公演が2日間にわたって計4回行われました。
実は、このミュージカルを観に来たいちばんの理由は、娘の友だちが星組・魔女バンバの手下で小魔女のタラーリを演じていたから。タラーリは、魔女バンバの恐ろしさにおびえつつ、悪事をはたらくことに後ろめたさを感じる子魔女のひとり。
娘の友だちは、劇団員として小1から活動しており、13歳ながらすでに芸歴7年のベテランです。
ときにコミカルに、ときにシリアスにタラーリを演じきり、物語を盛りあげていました。
さらに、タラーリの小魔女仲間・ブルルも、娘の小学校時代の同級生。娘には、ちょっぴりおっちょこちょいなブルルの役どころと、彼女の人となりが重なって見えたようで、ブルルが登場するたびにくすっと笑っていました。
ちょっとコミカルな魔女バンバの手下・小魔女3人組
観客を恐怖に陥れた魔女バンバ
そんな子魔女を従える魔女バンバが、この物語の主人公です。
バンバを演じたのは公演のパンフレットを見る限り、かわいらしい女子高校生なのですが、暗い照明に怖さをあおるような音楽にのせて、見るからに恐ろしい魔女が登場したとたん、会場は恐怖のあまりざわつき、観客席にいた小さな子は思わず「コワイ!」と声を上げ、泣きそうになっていました。
濃いメイクをして黒づくめの衣装を着て、ドスのきいた声で演じるバンバは、観客を凍てつかせる怖さを見せていました。
悪の権化(ごんげ)・魔女バンバ
バンバのターゲットとなったのは、村の子どもたち。