息子の発達障害に気づいてなかった頃、学校からの配慮がショックだった
息子の発達障害にまだ気づいてなかったとき…学校生活の様子を聞いてショックを受ける
Upload By かなしろにゃんこ。
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息子の発達障害に、私がまだ気づいていなかったころのお話です。
毎日元気に学校に通う息子を見て、私は他の子どもたちと同じような学校生活を送っていることを疑いもしませんでした。
ところが、担任の先生との面談で、息子は私の思いもよらぬ様子であることを知りました。
「ここは、リュウ太くんがイライラしたりして教室にいるのがツラくなったときに逃げ込めるスペースです。
ここでは主に絵を書いたりして過ごしています。」
見てみると、教室の外で他の子どもたちの目に付きやすいような階段の横のスペースに、息子のための机とイスが置いてあったのです。みんなと一緒に授業を受けているとばかり思っていた私は衝撃を受けました。
「階段の横でみんなに見られる場所だし、授業も受けずにこんな場所に居たら不自然だよね…」
「他の子どもたちに『変な子』と思われてしまうな…」
「授業も受けずに勉強ができない子になっちゃうのはイヤだな…」
私は当時、息子が教室で落ち着いて過ごせない状態であると想像もできずに、周りの子どもたちの目を気にしてこんなことばかり考えていました。
さらに、「先生は教室を出ていく息子を引きとめてくれないんだ…」と担任の先生に若干の不信感すら抱いていました。
ここは発達障害がある息子のための「思いやりスペース」だった
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どうやら担任の先生は、息子の発達障害を入学してすぐに感づいていたようです。
息子に必要な支援として、物置として使っていたこの場所を息子のために開放して作ってくれたのが、このスペースだったのです。
その一方で私といえば、息子が学校生活になじめず苦しんでいたことも分からず、面談後に「息子はダメな子なんだ」と落ち込んだり、「授業を受けて欲しい」とこだわったりしていました。息子の発達障害になかなか気付けなかったかなりの鈍感母でございましたが、今思うと、あの特別スペースのおかげで息子はイヤなことがあったときでも上手にクールダウンでき、その後も元気に学校に通うことができたのだと思います。
小学校の特別な支援への取り組みと丁寧な指導をしてくれた先生に、とても感謝しています。
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