2017年1月19日 11:00
発達障害の息子にとって、「相手と目を合わせること」は決して当たり前ではなかったと知り…
それは息子が、人の目を至近距離からジーーーっと見つめ、視線が外せなくなったことでした。
相手が小さな子どもであれば、背丈も同じぐらいですから、当然怖がります。
相手を覗き込むようにジーーーーっと見つめて喋る息子は、みるみるうちに他の子どもたちから変な子扱いされるようになってしまいました。
相手と目を合わせること自体が息子にとっては大変なことでしたが、今度は目線の外し方と適度な距離が分からなくなってしまったのです。
発達障害児にとって、視線を合わせるとはどういうことなのか?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10567000198
相手を覗き込んで話すことで、周りのお友達みんなに嫌がられ、本人も少しずつ「何か違う」と気付いていったようです。
相手との適切な距離感を学ぶため、話すときに相手とどのくらい離れればいいのか?適度な距離を取る練習をしました。距離が取れれば、多少相手をジッと見てしまっても、そこまで違和感はありません。
成長した現在でも、息子は肉体的・精神的負担が大きくなって疲労が溜まってくると、全く視線が合わなくなります。
行事の練習が続くとき、初めての人と話をするとき、様々な刺激でイライラしているとき、私は息子の視線がフラフラと泳いでいくことに気付きました。
この点から、視線が合うかどうかは、体調や心理状態のバロメータになっています。
発達障害児にとって「視線を合わせる」ことは、気持ちに余裕がないとできないことなのですね。
視線を合わせる(そして視線を外す)こと1つであっても、努力して頑張ってやっていることだということを忘れてはいけないな…と思います。
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