自己愛性パーソナリティ障害とは?特徴やタイプ、境界性パーソナリティ障害との違いって?
なお家族療法は、患者さんが未成年のときに行われることが多いです。患者さんがある程度の年齢に達している場合は、患者さん自身が家族から自立する方向で治療が行われる傾向にあります。
薬物療法は、強い不安や緊張、抑うつなど、程度の強い精神症状を一時的に和らげる目的で使われます。しかし、あくまで対症療法にすぎず、障害を根本から治すことはできません。治療の中心は精神療法で、薬物療法はその潤滑油としての役割を果たします。
使われることのある薬の種類と働きは以下の通りです。
■抗精神病薬
主にドパミン系の神経に作用し鎮静させます。自傷行為などの衝動性が強くみられる場合に使われることがあります。
リスぺリドンなど
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/230127_1179038C1078_1_20
リスペリドン
■抗うつ薬
気分の落ち込みが続くときなどに用いられます。主にセロトニンなどの神経伝達物質を調整するSSRIやSNRIなどを使用します。
・SSRI:フルボキサミンマレイン酸塩(デプロメール)、パロキセチン塩酸塩水和物(パキシル)など
・SNRI:ミルナシプラン塩酸
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/780009_1179039F1028_1_36
デプロメール
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/340278_1179041F1025_2_33
パキシル
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/100898_1179040F1136_3_12
トレドミン
■抗不安薬
不安や焦り、イライラ感が強い場合に使われるが、依存や乱用、衝動的な行動を増すおそれなどがあるのでSSRIのパロキセチン塩酸塩水和物に切り替えていくこともあります。
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/450045_1124020C1045_1_08
ベンゾジアゼピン系抗不安薬(レキソタン)