自閉スペクトラム症の人が「見ている世界」をVR体験!コミュニケーション障害に影響する特有の見え方とは
VR機器を使って、自閉スペクトラム症のある人の「見え方」を疑似体験!
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専門家による話のあと、参加者は実際にASD当事者の立場になり、VR機器を用いて、見え方を体験することができます。
体験した後は、参加者みんなで、感じたことをシェアします。どんな風に感じたか、どうしたらいいのかなど、さまざまな意見をグループワークで出し合います。
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「自分はよく視線をそらして話を聞くことがあるが、それは直接見ると入ってくる情報量が多いからであって、話を聞いていないということではない」
「(当事者が見ている世界は)コントラストが強く、顔が黒くなるので表情が分かりにくいことが分かり驚き。人の顔をあまり見ない理由の一つなのか」
「ASDのある人とそうでない人との、根本にある身体的な違いを理解することで、定型発達の人に合わせるのではなく、その違いをサポートするものや配慮の必要性を感じた」
など、疑似体験を通して、相手の目を見て会話をすることが難しい背景に「見え方・とらえ方」の特性があることが分かれば、どのようなコミュニケーションをとるとよいのか考えるきっかけになる、という声が挙げられました。
脳に入ってくる情報の取捨選択が難しいことで、見え方にノイズが起きてしまう。それならば、掲示物や雑音などの刺激を減らした、静かで落ち着いた屋内で支援をすることで、学びやすくなったり生活しやすくなるということが、疑似体験を通してよりリアルに理解できます。
また、支援者からは「他の子どもに説明するときのヒントになった」「どのような環境で支援すればいいのかが分かった」という意見もありました。
参加者から寄せられた「障害のある人が、社会の一員として活躍できるよう配慮や理解のあるインクルーシブな世の中にしたい」という言葉にもあるように、感覚の特性を理解することで、どのような支援やコミュニケーションをとればよいかを考え、さまざまな人たちが生きやすく活躍できる世の中にしていくきっかけとして、このワークショップを活用していく必要を、参加者の多くが感じたようです。
「CREST認知ミラーリング」プロジェクトのこれから
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「CREST認知ミラーリング」のプロジェクトは、今後数年かけて、さまざまな研究を進めていくそうです。