2021年3月25日 08:10
「ベタな視覚支援」、ADS息子が高学年になって急に効果が出始めた...?
今一度「視覚支援」に取り組んでいるこのごろです
Upload By 丸山さとこ
「発達障害がある子どもに対しては視覚支援をすると良い」という話をよく聞きます。視覚優位なタイプの子であれば尚更”視覚支援は定石”くらいの感じで言われることも多いのではないかと思います。
具体的には”子どもそれぞれに合わせた形”で支援方法を取り入れることを前提としつつも「まずは視覚支援」という流れになりやすい療育の世界の中で、コウは視覚支援があまり効果的ではありませんでした。
コウは、幼いころから今に至るまで”耳で聞いた話”を理解したり覚えたりすることが苦手です。
口頭での説明だけでは「え?何の話し?」「なんだったっけ…」と混乱することも多い彼ですが、文字やイラストを使って説明することで理解しやすくなります。これも視覚支援の方法のひとつで、これは幼児のころから有効でした。
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一方、ルールや手順を示すタイプの視覚支援は、4歳から9歳ごろまで全然効きませんでした。
コップを置く場所を示すためにテープを貼れば『ここには置きたくない』とはがし、手順を示すボードは(理解できるものの)無視し、やることを示したカードは全く興味を示しませんでした。
「コップはここにおいて」「次にやることはどれ?」などと声をかければ動くことはできたので、”絶対にやりたくないことなので抵抗していた”というわけではないようです。
当時のコウにとって、従いたくない視覚支援の内容は”無視をすればいいもの”だったのかもしれません。
そんなコウと視覚支援の関係でしたが、高学年になってから少しずつ「視覚支援がはまること」が増えてきました。
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・触らないでほしいスイッチの上に「さわらない」と書いたマスキングテープを貼る
・「ここに置いてね」という場所をビニールテープで囲む
・「ここからこっちは物を置かないでね」と机の上にラインを引いて目印にする
そんな、”発達障害児への視覚支援”と聞いたときにスッとイメージされそうな「ベタな視覚支援」が、急に効くようになってきたのです。
どの支援方法が有効かは、やってみないと分からない
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発達障害児への支援方法はいろいろありますが、どの支援方法が有効かは子どもによっても違うし、時期によっても違います。