2021年11月17日 06:15
生後6ヶ月で強烈な夜泣き、3歳で感じた違和感。でも「異常なし」と言われて…「何かある」の勘からつけ始めた育児日記が、後のASD診断に役立って
3歳ごろに書くようになったのでわかったが、読むだけはもっと前からできていたよう。漢字も読み方を教えてもらうとほぼ一回で覚える
・100ピースほどのパズルはほとんど迷わず解ける。一度解いたパズルはピースの形と置いた場所を覚えている
…などの特徴が見られました。
Upload By 寺島ヒロ
※その後、タケルは高次脳機能障害ではなく、アスペルガー症候群の診断を受けました。上記は、私が「気になったところ」ということで挙げさせていただいていたもので、お子さんにこのような部分があったからといって、障害があるというわけではありません。念のため。
病院では問題ないというけど...やっぱり何かヘン!
実際は高次脳機能障害ではなかったのですが、このとき「疑い」を持ったことで、私はタケルの体調や睡眠時間の長短、遊びの内容などを事細かに育児日記として記録することを始めました。
病院や保健所の発達相談会で聞いても「異常はない」と言われてはいたのですが、将来、もしかして何らかの障害だと分かったとき治療の役に立つかもしれないと思ったのです。
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地方自治体の発達相談で判明!「たぶんアスペルガー」
発達障害だと分かったのは、タケルが7歳のときに市で毎年開催している子どもの発達相談会に参加したことがきっかけです。
この年に初めて県の発達センターから医師を含む専門のスタッフが派遣され、発達障害についての相談をすることができるようになりました。その場には、息子も伴って行ったのですが、もうスタッフさんに二言三言お話しただけで「この子は…!詳しい検査が必要かもしれません」と言われました。
「異常なし」から一変!療育センターで詳しい検査を受けることに
結局、その場での本人の様子と「育児日記」から、「アスペルガー症候群に大変近い」との医師の所見を得て、一週間後には療育センターで詳しい検査を受けられることに。療育センターでも、生まれてからの詳細なデータが残っていたため、すぐにアスペルガー症候群の診断がつき、まったく待たされることなく療育に入ることができました。そして、8歳の誕生日を迎えたころに診断書を受け取ることとなりました。
書き溜めていた「育児日記」はしっかりとその役目を果たしてくれたのです。
執筆/寺島ヒロ
(監修:井上先生より)
お子さんの夜泣きが続く大変な日々を、よく乗り切られましたね。