2022年3月9日 14:15
気になって仕方ない!小4のASD長男が繰り返すある行動。個性を受け入れたいけど我慢できない母の救世主は4歳の妹だった…!?
どうする?…懸命に考えましたが、後ろから聞こえてくる声が気になって考えがまとまりません。「少し黙ってて!」と叫びそうになったとき…
意外なところから救世主現る!
当時まだ4歳だったいっちゃんが「んぱぁぱ♪んぱあぱ♪」と、タケルの声に合わせて歌い始めたのです。
Upload By 寺島ヒロ
不思議なことに、メロディーラインが被さると、タケルの声が気に障らなくなりました。最初からそういう音楽の一部だったかのように聞こえてくるのです。
これが「正解」だったのか!
それから家でも時々いっちゃんは、タケルが「わっわっ」と言い出すと歌い出し、一緒に飛び跳ねて踊ります。なぜか歌が終わるとタケルの「わっわっ」も終わるのです。今までの1/10の時間に短縮され、私も逃げなくて良くなりました。
いっちゃんには、お兄ちゃんを助けるというつもりはなかったと思いますが、結果的にこれが突破口となり、タケルは飛び跳ねたくなったら音楽プレイヤーで曲をかけて、リズムに合わせて体を揺するという方法を編み出しました。
あの「わっわっ」という声も次第に聞かれなくなり、わが家に平和が訪れたのです。
執筆/寺島ヒロ
(監修:井上先生より)
この行動がチックであるかどうかは分かりませんが、お子さんの示している常同的な行動(同じ動作を繰り返したりする行動)には、そのお子さんなりのさまざまな意味があることが多いです。状況によって、またお子さんによって異なるのですが、何もすることがないときに感覚刺激として行っている場合もあれば、嫌な刺激や浮かんでくる考えから逃れるためにしている場合もあります。寺島さんのエピソードのように、周囲が落ち着いた環境になることが、お子さんの行動を強化しないで減らすことにつながるかもしれません。
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